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サイクル ロードレース コラム 2021年6月25日

プリモシュ・ログリッチ物語《栄光の欠片》| 再びスタートラインへ

ツール・ド・フランス by 宮本 あさか
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新天地で5勝クラブ入りを目指すクリス・フルーム

新天地で5勝クラブ入りを目指すクリス・フルーム



また2010年から過ごしてきた英国チームを離れたクリス・フルームは、イスラエル・スタートアップネーションの一員として、3年ぶりにツールに帰ってくる。



圧倒的な力を誇示し続けるポガチャル。今年もツール総合優勝の最有力候補だ。

圧倒的な力を誇示し続けるポガチャル。今年もツール総合優勝の最有力候補だ。



シャンゼリゼでの戴冠翌日に22歳になったタデイ・ポガチャルは、今年も伸びやかに才能の証明を繰り返している。出場したステージレース4戦中3戦で総合優勝を果たし(残り1つは総合3位)、リエージュ〜バストーニュ〜リエージュではあっさりモニュメントをつかみ取ってしまった。





ちなみに2021シーズン、開幕からツール前哨戦終了までの4ヶ月、ワールドツアー大会のステージレース全9大会の栄光は、ただ1つの例外を除いて、イネオス、ポガチャル、ログリッチの3者で独占してきた。ポガチャルは総合2勝。イネオス・グレナディアーズは異なる5人で5勝を得た。もちろんツールに乗り込むトーマス、ポート、カラパスも、それぞれに1勝ずつ。また1つの例外とはパリ〜ニースで、ログリッチが最終日の2度の落車で失ったが……やはり3週間後のバスク一周総合優勝で素早く失敗を成功体験で上書きしている。



息を呑むほど美しい夕暮れのシャンゼリゼは、誰を王者として迎え入れるのか。今年も世界中が注目する最高に熱く、最高にドラマチックな戦いが、幕を開ける。

息を呑むほど美しい夕暮れのシャンゼリゼは、誰を王者として迎え入れるのか。今年も世界中が注目する最高に熱く、最高にドラマチックな戦いが、幕を開ける。



6月26日、土曜日。フランスのブルターニュで今年10番目のワールドツアー大会が幕を明ける。ある者はマイヨ・ジョーヌを守るために、またある者はマイヨ・ジョーヌを取り戻すために、そしてログリッチはあの日失ったマイヨ・ジョーヌを追い求めて……ツール・ド・フランスのスタートラインに並ぶ。



(おわり)

文:宮本あさか

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宮本あさか

宮本 あさか

みやもとあさか。パリ在住のスポーツライター・翻訳者。相撲、プロレス、サッカー、テニス、フィギュアスケート、アルペンスキーなど幼いときからのスポーツ好きが高じ、現在は自転車ロードレースの取材を中心に行っている。

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