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ツールまで全開フルスピード
掴みかけた栄光は、わずかばかりの欠片を残してその男の手からこぼれ落ちたーー。あの衝撃的な敗戦の記憶を背負い、失った栄光を取り戻す戦いに再び挑む、プリモシュ・ログリッチという一人の男の物語。全6話。
3話:ツールまで全開フルスピード
新型コロナウイルス禍のせいで3月に突如中断された2020シーズンは、夏の始まりと共に再び走り出した。
ストラーデ・ビアンケとミラノ〜サンレモで勝利を掴んだワウト・ファンアールトはこの年のツール・ド・フランスでもチームのエースであるログリッチのアシストをこなしながら自身もステージ2勝を飾る強さを披露した(写真中央右)。
とにかくユンボ・ヴィスマのスタートダッシュは凄まじかった。すべてに先駆けて行われたスロベニアの国内選手権ロードレースを、プリモシュ・ログリッチが制したのを皮切りに、ワールドツアー再開初戦ストラーデ・ビアンケと翌週ミラノ〜サンレモをワウト・ファンアールトが立て続けにさらい取る。
エース格の選手たちにも引けを取らない活躍で存在感を示したジョージ・ベネット
特に「トリプルエース」デビュー戦、8月7日開幕ツール・ド・ランでは、ログリッチが全3ステージで1位2回、2位1回。初戦にしてすでにほぼパーフェクトに仕上がっていることを印象づけた。しかも総合4位ステフェン・クライスヴァイク、5位ジョージ・ベネット、11位トム・デュムランと、イエロー軍団は総合上位に名を連ねた。
「チーム全体がファンタスティックな仕事を成し遂げたし、僕らがどれだけ強いのかを見せつけた。チームが早くもこれほど強く仕上がっていることは、ポジティヴな驚きだ。今後もこの調子でベストを尽くしていかねばならないし、そうすれば結果は自然についてくるはずだ」(ログリッチ)
つまりイネオス・グレナディアーズ3人組との真っ向勝負をも、ログリッチは圧倒した。1週間前にルート・ドキシタニー総合優勝で好調なシーズン再開を成功させていたエガン・ベルナルを、18秒差で退けた。
ツール・ド・フランス2020でも優勝候補筆頭だった前年大会覇者のベルナルだったが、ドーフィネでの落車による背中の痛みが、この年の彼のその後に大きな影を落とした。
そもそもゲラント・トーマスとクリス・フルームはまるで調子が上がらぬまま、イネオストリプルエース体制は、クリテリウム・ドゥ・ドーフィネ直後に解体されてしまうのだ。
しかも、そのドーフィネではベルナルが落車で途中棄権し……この時の背中の痛みが原因で、ツールでも苦杯を嘗めることになる。
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