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バスケット ボール コラム 2020年1月20日

【2019-20 B.LEAGUE NOTEBOOK 12】快進撃を続ける大阪エヴェッサ。週末の宇都宮戦は強さが本物かを示す指標になりうる

B.LEAGUEコラム by 青木 崇
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【2019-20 B.LEAGUE NOTEBOOK 12】

Bリーグ1年目のシーズン、大阪エヴェッサは残り2試合で1勝すればチャンピオンシップに進出できる状況にあった。琉球ゴールデンキングスとの初戦、アウェイながら3Q残り2分34秒で20点のリードを奪い、西地区2位確保に近づいていた。ところが、4Qになって琉球の猛攻に直面すると、残り1分26秒で同点に追いつかれ、延長で力尽きた。

逆転負けのショックが消えないまま向けた翌日の試合も8点差で落とした大阪は、チャンピオンシップ進出を逃してシーズン終了。一昨季が24勝36敗、昨季が23勝37敗と、ここ2シーズンは苦戦を強いられた。そんなから事態から脱却するために、大阪の経営陣はbjリーグを3連覇した時の指揮官だった天日謙作をヘッドコーチと再招聘し、天日を高校時代から知る阿部達也がジェネラル・マネジャー(GM)に就任した。

開幕から1か月は勝ち負けの繰り返しだったが、11月に5連勝するなど、阿部GMによる選手補強と天日コーチの采配がうまくマッチし始める。12月には千葉ジェッツ、サンロッカーズ渋谷、アルバルク東京という東地区の強豪相手のホームゲームを3勝3敗で乗り切った。1月15日の試合終了時点で19勝9敗と西地区首位に立っているチームについて、阿部GMは「選手に自信が出てきた。天日なら勝てるチームを作れると思っていた」と語る。

【2019-20 B.LEAGUE NOTEBOOK 12】

チームを牽引しているのは、在籍3年目を迎えるジョシュ・ハレルソン。「ジョシュを残したのは大きかった。大正解」と阿部GMが話すように、11月以降30点以上を5回、得点とリバウンドが2ケタのダブルダブルが14回を記録している。また、今季から加入のリチャード・ヘンドリックスも、リバウンドとディフェンスでの貢献度が高い。

さらに、身体能力の高さとフィジカルの強さを兼備した帰化選手、アイラ・ブラウンをスモールフォワードで起用し、外国籍の2人を加えたラインナップを組んで機能していることも、成績向上の一因。特にディフェンス面で効果を発揮していることは、今季の平均74.6失点はリーグ全体で4番目、相手のFG成功率42%は最も低い数字であることでも明らかだ。

もちろん、日本人選手の頑張りも見逃せない。伊藤達哉を筆頭にポイントガード陣がゲームメイクでいい仕事をしており、それぞれの平均アシストを合計すると13.2本。阿部GMが特別指定選手として獲得した中村浩陸は、デビュー2戦目のサンロッカーズ渋谷戦で11点、12月25日の京都ハンナリーズ戦で8アシストを記録するなど、即戦力のルーキーとなっているのも見逃せない。

また、橋本拓哉が平均9.4点、直近の12試合で8度2ケタを記録するなど、外国籍選手に続くスコアラーとして貢献度が上昇中。さらに、合田怜が故障から復帰し、1月15日の名古屋ダイヤモンドドルフィンズ戦で得意の3Pシュートを2本決めたのも、大阪にとって今後のプラス材料だ。

22日に滋賀レイクスターズをホームで迎えた後の週末には、東地区首位の宇都宮ブレックスとのアウェイ2連戦が待ち受けている。激しいディフェンスからのトランジションゲームと3Pシュートを武器にする相手に、大阪がどんな戦いを見せるのか? 今季の強さが本物かを知るバロメーターになるという点で、注目に値する一戦と言っていいだろう。

文:青木 崇

青木 崇

青木 崇

NBA専門誌「HOOP」の編集者からフリーのバスケットボールライターとなる。NBAファイナル、NCAAファイナル4、世界選手権などビッグイベントの取材や執筆活動を行なっている。

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