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バスケット ボール コラム 2019年11月12日

【2019-20 B.LEAGUE NOTEBOOK 6】新体制になった三遠が低迷から浮上するためのカギとは…

B.LEAGUEコラム by 青木 崇
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ブライアン・ロウサムを新指揮官として招聘し、元NBAのデビン・イーバンクスや西川貴之を獲得して戦力アップが期待された三遠ネオフェニックス。今季は2年連続で逃したチャンピオンシップ進出に強い意欲を燃やしていたが、開幕からまさかの低迷に突入してしまう。10月27日の琉球ゴールデンキングス戦を落として10連敗になった後、三遠はロウサムコーチを解任し、アソシエイトヘッドコーチだった河内修斗を後任とする決断を下した。

初采配となったエヴェッサ戦後、河内コーチが「大きな言い方をすれば、チームを1から作っている状態だ」と語ったように、うまく行かなかった部分を分析と改善が必要だ。開幕から露呈した最大の問題は、「エナジーを40分間続けたいが、そこがまだ続けられていない」という後半のディフェンスだ。14試合中5試合で50点以上を奪われ、後半の20分間で10点以上の差をつけられたのはすでに7回。河内コーチが指揮した4試合でも、3試合が後半で引き離されての敗戦だった。

ただし、2点差で敗れた10日の川崎ブレイブサンダース戦は4Q序盤でリードを奪うなど、アウェイで粘り強さを見せたのも事実。平均85.8失点を少しでも減らすためにも、80点以下の展開に持ち込み、平均で50%を超えている相手のFG成功率も45%以下に限定させることができれば、勝つチャンスは十分チャンスが出てくるはずだ。

オフェンス面ではイーバンクスに大量得点が期待できても、チームとして機能していない。それは、平均18.1アシストがB1最少、平均得点72.6が16位にランクされていることでも明らか。外国籍2人で全得点の半数以上の試合が6度あり、9日の川崎戦は日本人選手がすべて5点以下。翌日最後まで競ることができた一因は、西川と川嶋勇人の2人で33点をマークしていたからだ。

寺園修斗は先発ポイントガードとして奮闘しており、2ケタ得点が6試合、7アシストを3度記録している。しかし、長年司令塔として活躍してきた鈴木達也の不在は、三遠にとって大きなマイナス。クイックネスを生かしたペネトレイトから、自身とチームメイトの得点機会を作り出せる選手であり、ボールを活発に動かすという点でも鈴木は起点となれるからだ。故障からの復帰がいつになるか現時点で不明だが、司令塔の復帰は三遠がひどい低迷から脱却するきっかけになりうる。

今週末がアルバルク東京、その次が今季チーム力を上げているレバンガ北海道と、今後もアウェイでの厳しい戦いは続く。しかし、河内コーチの下で「ハードワークは報われる」と思いを共有し、一体感を持って戦い続けることが重要。それをディフェンス面で40分間遂行すれば、勝利の女神が微笑む時が来るはずだ。

青木 崇

青木 崇

NBA専門誌「HOOP」の編集者からフリーのバスケットボールライターとなる。NBAファイナル、NCAAファイナル4、世界選手権などビッグイベントの取材や執筆活動を行なっている。

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