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野球 コラム 2023年4月3日

「ここは天国かい?」「いいや、3月の台中だよ」 〜MOBYのWBC・POOL A取材ノート @ 台湾・台中〜

野球好きコラム by オカモト"MOBY"タクヤ (SCOOBIE DO)
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キューバ先発はMLB通算133試合登板のロエニス・エリアス、そして、イタリアは13年MLBオールスター先発投手マット・ハービーによる投げ合いで始まったこの試合、キューバは送りバント、イタリアは積極的な内野シフトといった細かい戦術を駆使し締まった好ゲームに。イタリアが2対1とリードして迎えた8回裏、チアホーンを鳴らしキューバを応援する通称「キューバおじさん」ことパブロ・アビラさんが、自分のリュックの中から野球ボールを取りだし、観客席の台湾人にそれを投げ入れ、代わりに「キューバ」コールをお願いするという”ニンジン”作戦を敢行。結果6,200人集まった観客の大多数による「キューバ」コールがおこり、その勢いに乗って2死二塁からバーバロ・アルエバルエナが同点タイムリーを放ち、スタンドは熱狂に包まれました。その直後、キューバ側のベンチからアビラさんに向けて更に応援を盛り上げろ!と追加のボールが投げ入れられていました。台中ならではの(警備などの)緩さが生んだ、非常に印象深いシーンでした。ただ試合は同点のまま延長に突入、10回表にゴーストランナーとして二塁にいたブリュワーズのトッププロスペクト、サル・フレリックが初球からいきなり三盗を成功させ流れを作り、後続の打者がこれでもかとセンター方向に弾き返し4点追加、イタリアが難敵キューバに勝利しました。

試合後の記者会見でピアッツァ監督は「ハービーの投げっぷりにはとても感心し、早めの交代にも納得してくれ、後続の投手たちも頑張ってくれた。両チームとも極限状態、フラストレーションもあったが、最後に充分な得点を稼ぐことが出来た。キューバにもチャンスはいくつか与えてしまったが、好守備でモメンタムを変えることも出来た。」などと、非常に雄弁に話してくれました。

3日目、連敗となったキューバは前夜の惜敗からわずか12時間半後に、第1試合でパナマとの試合を迎える過酷なスケジュール。前夜の記者会見で「要所でバントを決められなかったのが問題ではないのか?」とキューバの記者陣からの厳しい質問に対し、ヨンソン監督は「一晩ミーティングをして状況を把握し、熟考し、メンバーを変更するかも知れない」と臨んだ1回表、前の試合で出番のなかった先頭打者のロエル・サントスが初球からセーフティバントを決め、今日は何か違う!と思わせてくれる幕開け。パナマに一旦は逆転されるも、キューバは6・7回と2イニング連続打者一巡の猛攻を繰り広げ13対4と大勝、負ければ敗退が決まる試合で首の皮一枚繋がりました。

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