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野球 コラム 2024年5月10日

【広島好き】カープ投手陣が阪神戦で2つの『3度目の正直』

野球好きコラム by 大久保泰伸
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大瀬良大地(カープ)

30試合を終えて早くも完封負けが6度。チーム打率、同得点はいずれもリーグ最下位で、さらに日曜日のマツダスタジアムでは3試合でいまだ得点なしと、かつてないほどの貧打に苦しむ今季のカープ。

それでも勝率5割で3位に浮上したのは、投手陣の頑張りに尽きると言うしかありません。ゴールデンウイーク(GW)明けの首位阪神との2試合は、その象徴とも言えるゲームでした。

得点がリーグ最少なら、失点もリーグ最少。ただその結果、得失点差+7はリーグ2位の好成績で、実は意外とバランスのいいチームなのかもしれません。5月に入って1試合最多の得点が4、失点が5と、ロースコアの接戦ばかりだった6試合で目立ったトピックを挙げていきましょう。

◆床田、昨季リーグMVP相手に『3度目の正直』

村上頌樹に次いでリーグ防御率2位の床田寛樹。今季は4月9日の初対戦では、両者が7回を投げて、0-1の最少スコア、30日は床田が6回3失点も村上は9回1失点完投と、床田が2連敗を喫していた。2週連続の対戦となった5月7日、『3度目の正直』で左腕がついに一矢を報いた。

この日は初回に4番起用の小園海斗が先制の犠飛、5回には秋山翔吾のタイムリーで2点の援護をもらった。立ち上がりに味方の失策で走者を許すも併殺打で切り抜けると、以後は6回まで散発の3安打で無失点。7回に1死から初めての連打でピンチを招いたが、力のある球でいずれも内野フライに打ち取った。

8回にも2本の安打と四球で1死満塁としたところで降板したが、代わった島内颯太郎が後続を許さず、無失点で左腕に今季3勝目、村上相手に初の勝利をもたらした。5月8日現在で防御率は1位村上(0.88)、2位床田(1.28)、勝利数は床田が3勝(2位タイ)、村上が2勝(10位タイ)と、今後も両投手がタイトル争いの中心になりそうだ。

◆大瀬良、阪神戦『3度目の正直』での初勝利

5月8日の阪神戦で大瀬良大地が、自身5度目の登板で今季初勝利をマークした。今季はここまで防御率1点台と好調だが、クオリティスタート率は40%で勝ち星には恵まれていない。

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