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男子はこの3選手が他を引き離しているが、五輪金メダリストのウォルバーグには、すでにMO、DMともに総合トップの可能性がない
●女子
1 ジャカラ・アンソニー:260
2 ペリーヌ・ラフォン:196
女子も男子と同じような状況で、現状で1位と2位は64点も開いている。ただし、男子に比べて逆転の可能性は高い。2位のラフォンが優勝し(100点獲得で296点)、アンソニーが7位だと同点で(36点獲得で296点)、8位だと順位がひっくり返るという計算だ(32点獲得で292点)。男女ともに「同点」という結果の可能性があるのも興味深い。
男女とも何が起こるかわからない!逆転劇も大いにあるMO総合
DMに比べるとMOの総合トップ争いは拮抗しており、どのような結果になってもおかしくない大激戦模様。五輪前のディアバレー大会後から変わっていないが、念のために、総合首位の可能性のある選手の名前とポイントを確認しておこう。
●男子
1ミカエル・キングズベリー:572
2 堀島 行真:560
●女子
1 川村 あんり:549
2 ペリーヌ・ラフォン:510
3 ジャカラ・アンソニー:505
川村は自力優勝の可能性を有しているが、堀島が頂点に立つには、自身だけではなくキングズベリーの戦績による。
なお、チーム事情から今回のヨーロッパ遠征に参加している日本勢は総合ランキング上位を狙える堀島、杉本幸祐、川村の3名に限定されている。結果として、“今季限り”を公言している原大智の国際大会でのラストランは北京五輪のファイナル2ということになった。
1440炸裂も!?最終戦はニューカマーに注目だ!
総合ランキングの動向以外でラスト2戦の楽しみな要素に、勢いのあるニューカマーの活躍がある。五輪が終わり、総合優勝争いにも絡んでいない若手選手は、大きなプレッシャーのない、いわば怖いものなし状態で最終戦に挑んでくる。それがうまくハマれば、ビッグサプライズが起きてもおかしくないのだ。
そこで最後に、今季急成長した選手、来季以降の浮上が期待される若手の名前をピックアップしておきたい。
男子はまず、19歳のニック・ペイジ(USA)を筆頭に挙げよう。この選手は、すでに昨季から“コーク1440を繰り出す第3の男”として注目されていた。1440は一時、“北京五輪で優勝するための条件”と見られていた時期もあったが、結局、そうはならなかった。ペイジも五輪でその最難度エアを出すことはなかったが、彼が高いエア能力の持ち主であることは確かなのである。そして、今季はMO第5戦でスーパーファイナルに進出し4位、北京五輪でも5位と大きくランクアップを果たした。最終戦では初の表彰台を経験しておきたいところであり、そのために思い切って1440を見せる可能性もあるか?
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