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これまでスーパーファイナルは何度か経験していたが表彰台は初めてとなった住吉。世界選手権でも大仕事をやってくれそうな予感も
男子MOは、まさかの負傷により北欧ラウンドを欠場していた“絶対王者”ミカエル・キングズベリーが復帰。まだまだ本調子とはいえないパフォーマンスだったが、ファイナル1で2位と難なくスーパーファイナルに進出した。なお、トップは総合優勝を狙う堀島行真(JPN)であり、2強の頂上決戦が今季、初めて実現することに。スーパーファイナルで、ルドヴィグ・ジャルストロム(SWE)、ドミトリー・ライヘル(KAZ)、マット・グラハム(AUS)、ベンジャミン・カベット(FRA)と4選手が滑り終わった時点で、トップは86.25点のキャヴェだった。そして、39番という重い番号のビブを着けたキングズベリーが登場し、欠場前と変わらない、ハイスピードながら上半身がブレず両膝がビタッと揃ったいつもの滑りを見せた。88.10点とトップに躍り出た。そして、最後に滑ったのはイエロービブを着けた堀島は、勝負をかけてミドルセクションでひたすら攻め、第2エアで1440に挑む。ところが、ランディングでバランスを崩し、失速……。80.50で5位に終わった。この時点で堀島は総合2位に。ジャルストロムが総合トップとなった。
川村の好敵手・オーエンスが16歳で初優勝。堀島は痛恨のミスで9位
2日目のDMでは、女子でサプライズがあった。川村あんりと同じ2004年生まであるカイ・オーエンスが初優勝を果たしたのだ。オーエンスは、セミファイナルでテス・ジョンソン(クォーターファイナルでラフォンに勝利)と対戦。ほぼ互角の展開だったが、1ポイント差でオーエンスが勝った。反対側のブロックを勝ち抜いてきたチームメイトのハンナ・ソアーとのビッグファイナルでは、ソアーのミドルセクションで失敗もあり、16歳での初優勝となった。なお、スモールファイナル(3位決定戦)でジョンソンが勝ったことで、表彰台をアメリカ勢が独占することになる。日本同様、アメリカ女子も全体のレベルを上げている。
男子DMでは、堀島が苦杯をなめた……。エイトファイナル(ベスト16)において、第2エアの手前でミスをしてブランデン・ケリー(CAN)に負けてしまったのである。総合優勝を狙う堀島にとって、W杯1戦ごとの価値が例年の倍近くなった状況下でこの敗戦は痛い。一方、杉本幸祐(JPN)はクォーターファイナルで、総合2位のジャムストロムに勝利する快挙もあり自己最高の4位となった。
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