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スキー コラム 2016年2月18日

その荒れる風を切り裂いて スキージャンプFISワールドカップ/ラハティ プレビュー

鳥人たちの賛歌 W杯スキージャンプ by 岩瀬 孝文
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国内では2月のバレンタインデー前に行なわれたUHB杯で、兄の小林潤志郎(雪印メグミルク)の追撃を振り切り圧勝を遂げた小林陵侑(土屋ホーム)が、ザコパネW杯第7位シングルの好調を維持している。当然ながら後半シリーズのW杯遠征にピックアップされる予定とみられたが、10代のうちに得られる世界ジュニア選手権のタイトルを握り、そこからのW杯転戦となっても遅くはないとの判断がなされたようだ。これは若手選手を大切に育成しようとのチーム戦略のひとつと言えそうだ。

「空中でスキーが進んでくれる感覚に包まれるのです」

その足の長さを利した、柔らかみを帯びたリョウユウ独特のクの字姿勢から、おおらかに空を伸びていくジャンプは、これまでの日本選手には見られなかったスタイルだ。そこは元フィンランドチーム五輪ヘッドコーチのヤンネ・バータイネンによるフィンランド技術のコーチングによって作り上げられた新テクニックでもあった。 それは地元岩手、松尾八幡平の頃から盛岡中央高に至るまでノルディック複合クロスカントリースキーを経験してきたことによる、足腰の強さに関連づけられる。
当時は、あれだけ嫌そうな表情満載で走っていたクロカンスキーだが、早くもその効果が現れている印象がある。小林陵侑は、それを見越してコーチングしていた岩手の指導者に感謝しなければなるまい。それに応えるにはW杯で順位を上げる、まずはそれからだ。

いよいよW杯は後半戦を迎えて、個人総合優勝とチームの国別対抗優勝に注目が集まってきている。
いまや王道を走るプレフツ(スロベニア)に、ロングジャンパーが揃うノルウェーチームが主軸となってきた。そこに安定のドイツとオーストリア、そしてここぞとばかりに優勝を狙う葛西紀明を中心にまとまりあふれる日本チームの躍進がある!

さあ、今季も最後までとことんジャパンを応援していこう。

岩瀬 孝文

ノルディックスキージャンプの取材撮影は28年以上、冬季五輪は連続5回、世界選手権は連続12回の現地入り取材。スキー月刊誌編集長を経て、2007札幌世界選手権では組織委員会でメディアフォトコーディネーターを務めた。 シーズンに数度J SPORTS FIS W杯スキージャンプに解説者として登場。『冬はスキー夏は野球』という雪国のアスリートモードにあり、甲子園の高校野球や大学野球をつぶさに現場取材にあたっている。

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