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凄まじい意地を見せたイリヤ・マリニンが金色の栄冠を掴む「楽しい経験。すごく心地よかった」 | 全米フィギュアスケート選手権2024 男子シングル レビュー
フィギュアスケートレポート by J SPORTS 編集部「これは本当にスペシャルな勝利です。観客のみなさんは素晴らしく、彼らの応援やエネルギーが大きな助けとなりました」
ブラウンがSP・FSをフルに戦うのは今季わずか2大会目にして、2ヶ月ぶりだった。ただ勢力的にショー出演を行う29歳の大ベテランにとって、この競技スケジュールは、もはや特別なものではない。昨季もほぼぶっつけ本番でナショナルに臨み、やはり銀メダルを持ち帰っている。
今年も極めて完成度の高い2作品を、我々の前で披露した。SPの新プログラム「アディオス」では、静と動、柔らかさと鋭さ、繊細さと大胆さを見事に両立させた。冒頭の3回転アクセルで転倒があったが、その後は全てが流れるように進んだ。特筆するまでもなく、スピンとステップはすべてがレベル4の判定で、演技後半のスコアにはひたすらGOE+4と+5が並んだ。
3位で折り返したFSでは、前シーズンと同じ「見果てぬ夢」の再演となった。うっとりするような4分半。残念ながらジャンプで2度着氷が乱れ、さらにはアクセルがすっぽ抜けて1回転と、決して思い通りとは行かなかった。
技術点だけならFSでは全体の6位に過ぎない。対するPCSは文句なしのトップ。SPでは転倒があったせいでPCS上限が9.5点に抑えられ、一番手の座をマリニンに譲ったが、FSでは3項目全てで堂々首位に君臨した(スケーティング技術はマリニンとタイ)。FS全体では2位の得点をマークし、最終的に総合2位に浮上した。
ちなみに2年前のナショナルを最後に、ジェイソンは公式戦で4回転を飛んでいない。今大会参加17選手中、4回転をトライしなかった選手は4人。もちろん完全なる4回転抜きで、「クワッド・ゴッド」マリニンとの差をFSでたったの約10点に抑えられた選手は、ジェイソンただ1人しかいない。
10年連続出場の28歳ジミー・マは、SPは9位と出遅れながら、まるで情熱を体中から放出するような渾身のFSで、最終的に6位と盛り返した。またウクライナからアメリカ籍に移して5年目のヤロスラフ・パニオットは、過去3シーズンはエルヴィス・プレスリーでノリノリだったが、今年はSPプリンス・FSクイーンでやはりノリノリ。SP12位がたたって全体では7位に留まったが、FSだけなら5位の好パフォーマンスだった。樋渡知樹はSP・FSともに3回転アクセルに苦しめられ8位終了。遠藤悟空は初出場の昨大会より順位を大幅に上げ、10位に食い込んだ。
今大会の結果を受け、3月に開催される世界選手権代表にはマリニン、ブラウン、カムデンの3選手が選ばれている。
文:J SPORTS編集部
J SPORTS 編集部
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