人気ランキング

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

コラム&ブログ一覧

フィギュア スケート コラム 2024年2月24日

凄まじい意地を見せたイリヤ・マリニンが金色の栄冠を掴む「楽しい経験。すごく心地よかった」 | 全米フィギュアスケート選手権2024 男子シングル レビュー

フィギュアスケートレポート by J SPORTS 編集部
  • Line

右足首の手術から2シーズンかけて昨季復活を果たしたトルガシェフは、昨年秋に背中を故障し、いまだ「回復中」。SPはノーミスで滑り切ったが、FSでは予定していた冒頭の4回転が2回転となり、その後も複数のジャンプで着地が乱れた。FSだけなら7位で、トータル5位で大会を終えている。

最終的な銅メダルのプルキネンと、ピューターメダルのナウモフは、奇遇にも、揃ってFSに「トスカ」を選んだ。同じ曲だからこそ、2人の個性の違いが際立った。前者のプログラムは骨太で重々しく、濃厚な色香が放たれ、後者の演技は繊細かつドラマチックで、エレメンツを重ねるたびにどんどん熱を帯びていく。

しかも両者ともに、完璧な4回転からプログラムを滑り出した(プルキネンはトーループ、ナウモフはサルコウ)。ただプルキネンは3A+1Eu+2Sを予定していたコンビネーションで、最後に1回転しかつけられなかったことを悔しがるし、ナウモフは後半の3回転アクセルの転倒が得点に響いた。

「サルコウに関しては少し腹を立てています。あれさえ上手く出来ていれば、もう少し良かったのに……と。でも全体的には自分の滑りに満足していますし、ついに表彰台に上がることができて本当に嬉しいです」(プルキネン)

「ほんの小さなミスが失点につながってしまいましたが、挑戦したことには満足しています。もしも挑戦していたらどうなっていただろう……と悩むよりも、挑戦して失敗したほうがずっといい」(ナウモフ)

たしかに1.17点差で、プルキネンは銀メダルを逃した。それでも6度目の全米挑戦で、23歳にして、ついに初めてのメダルを手に入れた。また足首粉砕骨折からの完全復活を昨大会4位でアピールしたナウモフは、ほんの1.83点差で銅には届かなかったが、2年連続の4位ピューターメダルを心から楽しんだ。

そして13回目の全米選手権を、ジェイソン・ブラウンは満面の笑みで締めくくった。9個目のメダルと共に。

  • Line

あわせて読みたい

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

ジャンル一覧

J SPORTSで
フィギュア スケートを応援しよう!

フィギュア スケートの放送・配信ページへ