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フィギュア スケート コラム 2024年1月26日

第73回全国高等学校スケート競技選手権大会フィギュアスケート競技 男子シングルレビュー

フィギュアスケートレポート by 中村康一(Image Works)
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それでもあれだけ氷上で踊れるのは、スケーティングの中での手先、足先のポジションへの意識の高さ、そしてそれを実現できる体幹の能力によるものだろう。インタビューではさほど話さない選手だが、氷上では実に雄弁だ。まさに表現者。再び演技を観られる日が楽しみだ。

8位 大久保政宗

大久保政宗

8位に入賞したのは大久保政宗。長野県の選手がインターハイで入賞するのはかなり珍しいことだ。そのインパクト大な名前から、以前から知っていた選手だが、今回初めてインタビューをさせていただいた。

「名前がかっこいいとは良く言われます」

やはり想像した通りだった。良く言われているとのこと。今回驚いたのは、トリプルアクセルに挑戦していたことだ。以前はさほどジャンプが得意な選手だとの印象はなかったのだが、いつ頃から上達したのだろうか?

「トリプルアクセルは去年の4月頃に初めて跳べて、最近安定してきました」

今回のフリーでもq(1/4回転の回転不足)がついたもののしっかりと着氷することができた。ただその後のジャンプにミスが多発し、ショートの貯金のおかげで8位に残った形だ。やはり大技を組み入れつつプログラム全体をまとめるのは大変なことなのだろう。

鍵山優真選手がかつて軽井沢をホームリンクにしていたことは良く知られているが、大久保選手は長野市が活動拠点だそうで、冬はエムウェーブがメインリンクだという。スピードスケートのリンクとの印象が強く、フィギュアスケートの練習で使われているとは今まで存じなかった。普段の練習についても尋ねてみた。

「普段は陸上では体力作り、ランニング、体幹トレーニング。氷上では一日に跳ぶジャンプの回数は少なめにして、成功率を上げることを心がけています」

ジャンプの練習回数を減らし、集中して確率を上げることを意図して練習しているそうだ。練習時間の制約、フィジカルへの負担などを考慮した練習方法なのだろう。今後の目標についても尋ねてみた。

「ショート、フリーを揃えることが試合でできていないので、ミスを少なくすること、仮に失敗してもPCSで稼げる選手になりたいです。来季の目標は、シニアの全日本出場です」

今季は東日本選手権を通過できなかった。来季は目標を達成できることを、大いに期待したい。

文:中村 康一 / Image Works

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中村康一(Image Works)

フィギュアスケートを中心に活躍するスポーツフォトグラファー。日本全国の大会を飛び回り、選手の最高の瞬間を撮影するために、日夜シャッターを押し続ける。Image Works代表。

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