人気ランキング

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

コラム&ブログ一覧

フィギュア スケート コラム 2023年10月13日

習作としての《チャーリーに捧ぐ》2つのポイント | 町田樹のスポーツアカデミア 【Archive:フィギュアスケート・ザ・マスターピース】 エチュードプロジェクト徹底解説

フィギュアスケートレポート by J SPORTS 編集部
  • Line
習作ポイント2:表現面

習作ポイント2:表現面

そして、イナバウアーからスリーターン導入でトウループジャンプを跳びます。スリーターンから飛べるようにすることで、イナバウアーやイーグル、スパイラル、アラベスクなどの伸びやかに滑る技から直ちにトウループを跳ぶことができるようになります。つまり、スリーターンは伸びやかな技とトウループを接続させる上で重宝するわけです。最後の部分は原作アニメのペパーミント・パティの演技から振り付けを引用しています。ぜひ原作アニメと本作を見比べてみてください。

こうした2つの習作ポイントを備える本作「チャーリーに捧ぐ」は、そのプログラムの制作過程では、非常に多くのプロフェッショナルの方々にご協力いただきました。まず、私も属しているアトリエタームという制作陣全員でこのエチュードプロジェクトをどのような仕組みにするのかということを構想したり、あるいはどんなコンセプトのプログラムを創作するのかという企画を立案して練り上げていくという作業をまず初めに行います。

エチュード作品ができるまで

エチュード作品ができるまで

エチュード作品ができるまで

構想が固まってきたら、今度はどんな人たちとコラボレーションして作品を作っていくのかということを考え、そうしたコラボレーターが決まったら、協力を仰ぐ人たちにオファーしたり、自分たちの思いを伝えて協力していただくように交渉し、ようやく振り付けに入っていくことができます。振り付けは私が担当したんですけれども、今年の1月から振付に着手しまして、大体2ヶ月くらいで振り付けは完成しました。ただ、実演も私がする予定でしたので、身体を鍛えなければいけません。

ジャンプやスピンも数年間やってこなかったので、そうした技術を取り戻すこともこの1月から5月の間にやっていました。5月に実演演技を収録するということが決まっていましたので、そこから逆算してどんどんどんどん技術を取り戻したり、体作りをするということをずっとしていたんですけれども、やっぱりジャンプやスピンを取り戻すのには非常に苦労しましたが、なんとかベストコンディションで撮影に臨むことができました。

体作りと並行して、3月あたりに東京都内のレコーディングスタジオを貸し切って、口笛奏者の青柳呂武さんとハープ奏者の小幡華子さんを招聘してレコーディングを行いました。フィギュアスケーターも演技は1発勝負で、もう二度とやり直すことはできませんが、音楽も全く同じですよね。ですから、ある意味で音楽家もアスリートみたいなもので、その一回限りの演奏に全部を込めるということをこの青柳呂武さんと小幡華子さんはされていて、音楽家も1発入魂で演奏してるんだな、アスリートと同じなんだなとつくづく思いました。

  • Line

関連タグ

あわせて読みたい

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

ジャンル一覧

J SPORTSで
フィギュア スケートを応援しよう!

フィギュア スケートの放送・配信ページへ