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フィギュア スケート コラム 2023年10月13日

習作としての《チャーリーに捧ぐ》2つのポイント | 町田樹のスポーツアカデミア 【Archive:フィギュアスケート・ザ・マスターピース】 エチュードプロジェクト徹底解説

フィギュアスケートレポート by J SPORTS 編集部
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同時に、単にこのエントランス方法からジャンプを跳ぶということではなく、音楽や一連のステップワークの後に直ちに飛んでいく。つまり表現手段としてトウループを跳ぶスキルの獲得を支援するというのが、この「チャーリーに捧ぐ」の一つ目の習作ポイントになります。そして、第2の習作ポイントは、音の波に乗って滑るという表現能力を鍛えるものとなっています。

フィギュアスケートは音楽を表現するものですので、音楽を視覚化、つまりビジュアライズする能力が非常に大事になってきます。また、他のダンスジャンルには無い、フィギュアスケートならではの強みはやはりスケーティングです。一歩一歩がすーっと伸びていく動きの持続性という点においては、フィギュアスケートの右に出るダンスジャンルはありません。

このフィギュアスケートの強みは、口笛はもちろんのこと、弦楽器や管楽器などの1音1音が伸びる楽器の音色を表現することに非常に長けています。本作においては、こうしたフィギュアスケートの強みを最大限活かした音楽表現能力を鍛えることに主眼を置いています。よくフィギュアスケートの分野では、体重をエッジに委ねて深いカーブで滑っていくことを“エッジに乗る”と言い表します。この深いエッジワークを音楽の緩急や音色にぴたりと寄り添わせることで、音楽を可視化することができるわけですが、本作はそうした表現技術を磨くことに役立つと思います。

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習作としてのポイント

このようにハープの伴奏でアームスをたおやかに動かし、口笛の演奏とともに滑り始めます。特にこの冒頭の部分は口笛1音1音に一つずつエッジワークを当てはめています。バイオリンの弓が弦の上を滑ることで音が鳴るように、ここではあたかも自分のエッジから音が奏でられているような感覚でステップを行うと、音の波に乗るという感覚を感じることができると思います。

1つ目のトウループは、右足バックアウトのスリーターンから直ちにモホークに入る方向で飛びます。モホークに加えて右足バックアウトスリーターンもセットで体得しておくと、どんなステップからでもトウループを跳ぶことができるようになります。そして、口笛に加え、伴奏のハープの音色も意識できるとなお良いと思います。

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