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フィギュア スケート コラム 2023年4月17日

もう無駄に、悔しい、苦しい思いをしなくていいようにーー。坂本花織、苦難を乗り越えて掴んだ金メダル | ISU世界フィギュアスケート選手権2023 女子シングル レビュー

フィギュアスケートレポート by J SPORTS 編集部
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坂本香織選手

坂本花織選手

嬉しくて、悔しくて、それでもやっぱり笑顔になった。ディフェンディングチャンピオンの坂本花織が、母国・日本で、たくさんの重圧をはねのけて、世界選手権2連覇を達成した。誓った通りの完璧な演技はできなかったけれど、進歩の確実な手応えと、輝ける金メダルをつかみ取った。

「フリーでミスがあったことに関して、すごく悔しい気持ちでいっぱいです。メダルを見たら嬉しいですけど、顔を上げたら、悔しさが戻ってきます。それでも演技中にリカバリーはしっかりできました。そこは4年前と比べて成長を実感しました」(坂本)

ショートプログラム「ジャネット・ジャクソンメドレー」は、文字通り最高の出来だった。ハイスピードでダイナミックなジャンプは、踏切も着地も、高さも飛距離も、すべてが完璧。スピンやステップはオールレベル4判定で、当然ながら高いGOE出来栄え点も加点された。なにより今季新たな振付師ロヒーン・ワードとともに取り組んできた新たな体の使い方、新たな表現方法、新たな世界観……が、さいたまスーパーアリーナの氷の上で完成形として披露された。

「このSPはシーズン前半すごく不安がありました。でも世界選に向けしっかり練習を積むことで、不安がどんどんなくなり、自信になっていったんです。今日は思い切って、今まで以上に楽しく元気よく滑ることができました」(坂本)

1年前の世界選手権初優勝時に叩き出したパーソナルベストを、ほんのわずかに下回ったものの、79.24点のシーズンベストを獲得。2位以下に5.62点もの大きなリードを奪い、堂々SP首位に立った。

そのSP後の記者会見で、坂本はこんな風に大会目標を語っていた。

「今年はディフェンディングチャンピオンとして挑む世界選手権ですけど……、それよりも、4年前にこの会場で行われた世界選手権で悔しい思いをしたので、そのリベンジのつもりで挑んでいます」(坂本)

4年前、つまり2019年世界選手権は、今回と同じさいたまスーパーアリーナで開催された。ノーミスでSPを2位で折り返した初出場の坂本は、FSで痛恨のジャンプミス。演技後半に予定していた3回転フリップ+2回転トーループが、1Fになってしまったのだ。そして、このたった1つのミスが響き、総合5位に陥落。当時のPBを更新したものの、わずか0.97点差で表彰台を逃している。

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