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2位 櫛田育良
櫛田育良
今年が最後の全中となる櫛田選手、フリーで順位を上げて2位と健闘した。今回の演技で印象的だったのは、ルッツへの取り組み方だった。ショートでは6分間練習のほとんどの時間を使って3Lz+3Tを確認。ルッツのエッジエラーの改善を最近のテーマにしていたそうで、神経を集中して踏み切っている姿が印象的だった。ジャンプ以外では動きが大きく、エッジワークも深く滑らかになっていた。「ループの質が悪かった」と言いながらも65.42の自己ベスト。着実に評価を上げている。
フリーでは3S+3Tでの転倒に悔しい思いをしたそうだが、それでも順位を上げて総合2位。実は朝の公式練習では絶不調だった。特にルッツが全く決まらず、本番はどうなるのかと心配したほどだった。「朝の公式練習が終わった後にリセットしようと、睡眠を取ったりしました」とのことで、切り替えがうまく行ったようだ。
「今年はトリプルアクセルを習得したい。そして2026年のミラノ五輪に出場したいです」
高い目標を掲げて来季に臨む。スタイルの良い、表現力のある選手にトリプルアクセルが加わったらと、想像するだけで楽しみだ。
3位 中井亜美
中井亜美
ショートでは6分間練習から緊張感が伝わってきた。「ショート落ちも考えていた」そうで、それが緊張につながったのだという。ただ終わってみれば66.40という高得点。高い評価を得ることができた。
「新潟の実家で大晦日、元旦と2日間だけ練習を休んで、千葉に帰ってきたときにジャンプがはまらなくなっていました。その後初めての試合だったので緊張したんです。調子はあまり良くなかったんですが、その中でギリギリ戻してこれました。お客さんが手拍子やバナーで応援してくれて、楽しく演技できました」
すべてのジャンプを終えた後のステップではとてもキレが良く、頑張って動こうとしているのが伝わってきた。
「ジャンプが決まってもスピンやステップでレベルを落としてしまうと点数が下がるので、なるべく体全体を動かして、足首もしっかり使うように心がけました」
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