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18歳のイリヤ・マリニンが強さを証明。FSでのミス振り返り「僕はただそれを乗り越え、次へと向かうだけ」 | 全米フィギュアスケート選手権2023 男子シングル レビュー
フィギュアスケートレポート by J SPORTS 編集部得点が発表された瞬間、トルガシェフは両手で顔を抑え涙ぐんだ。トータル255.56点で、大きな銅メダルをつかみとった。FSだけならマリニンを0.41点上回り、金色のスモールメダルさえさらいとった。
「一生懸命トレーニングをしてきました。自分のすべてを捧げ、ベストを尽くし、毎日1%成長しようと努力してきました。だから自分の滑りには、驚いてはいません。それでも、この舞台で、これほど久しぶりにあの滑りが出来たことは、信じられないことです」(トルガシェフ)
SP3位の好演技を見せた2020年ジュニア世界選手権以来、トルガシェフはISU公認大会に1試合も出場していない。つまり世界選手権の出場条件、いわゆる「ミニマム」(直近2シーズンの技術点の最低ライン)は、当然クリアできていない。トルガシェフは急遽、2月末にオランダで行われるチャレンジ・カップに出場予定。ミニマムスコア獲得を目指す。
マリニンやトルガシェフと同じく、元世界的フィギュアスケーターを両親に持つマキシム・ナウモフが、4位ピューターメダルを獲得。3年前の全米ジュニアチャンピオンはSP・FSともにジャンプでミスがあったものの、伸びやかなスケーティングから繰り出されるスピンとステップは、メダリストの中で唯一のオールレベル4。「自分が期待していた以上」の出来で、生まれて初めてのシニア全米表彰台に登ると同時に、四大陸選手権出場権を勝ち取った。
またFS後半に熱演を実現させ、自己最高5位で終えたジミー・マと、SP4位で折り返し、FS前半でミスが続いたものの後半しっかり盛り返して総合6位入賞のリアム・カペイキスも、次戦は母国アメリカで開催される四大陸選手権だ。
ノーミスでSP3位に飛び込んだ樋渡知樹は、FS冒頭のジャンプで大きく転倒。その後ミスが続き、トータル10位に後退した。また昨世界選FS3位のカムデン・プルキネンは、SPでの2度の転倒で11位と大きく出遅れた。FSでもジャンプに苦しみ、最終的に7位で終了した。
文:J SPORTS編集部
J SPORTS 編集部
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