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フィギュア スケート コラム 2023年2月4日

18歳のイリヤ・マリニンが強さを証明。FSでのミス振り返り「僕はただそれを乗り越え、次へと向かうだけ」 | 全米フィギュアスケート選手権2023 男子シングル レビュー

フィギュアスケートレポート by J SPORTS 編集部
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しかし、直後に、マリニンは凄まじい底力を見せる。3Lz+3Aのシークエンスの終わりに……3Tをねじ込んだのだ!ただでさえ基礎点15.29点という大技を、19.91点のさらなる超大技へと引き上げた。GOE出来栄え点を含むと21.28点。ISU非公認とはいえ、たった1つの要素でこれほどの得点が記録されたことが、果たしていまだかつてあったのだろうか(北京五輪のネイサンの4Lz+3Tでさえ21.21点だ)。

若さゆえの不安定さと、それをはるかに上回る強さを示して、マリニンは全米チャンピオンになった。FSだけなら2位の177.37点だったが、圧倒的な立場は揺るがない。トータル287.74点で、ネイサン・チェンが6年間守り続けてきた玉座へ、駆け上がった。

「いつだって浮き沈みはあるもの。僕はただそれを乗り越え、次へと向かうだけです。この大会を振り返って、取り組むべき課題を探っていきます。世界選手権へ向けて、もっともっとよい準備をするために」(マリニン)

次々と繰り出す4回転で、マリニンが話題を振りまいたのだとしたら、約1年ぶりに競技のリンクに戻ってきたジェイソン・ブラウンは、その完成された表現力で私たちを陶酔させた。

2020年の春に振り付けし、その後はエキシビションやショーナンバーとして温めてきた「メランコリー」を、SPでジェイソンは美しく舞った。崇高な芸術作品は、淀みない技術に裏打ちされていた。冒頭の3Fはジャッジ9人中7人が、ステップシークエンスとコンビネーションスピンは8人が、GOE+5の最高評価で絶賛した。演技構成点の「構成」には9人中6人が、「プレゼンテーション」には7人が、10点満点を惜しみなく与えた。4回転はなくとも、全米選手権で5大会連続のSP100点超えにふさわしい出来だった。

「このSPが大好き。背後には秘められた意味が大きくて、だからこそリンクの上でこれを演じるのは、僕にとってパーソナルな瞬間なんです」(ブラウン)

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