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フィギュア スケート コラム 2022年7月29日

#7【鼎談】町田樹 × 水鳥寿思さん × 赤平大 ー「AI採点」についてー(2) | 町田樹のスポーツアカデミア 【Forum:フィギュアスケートが求める理想のルール】

フィギュアスケートレポート by J SPORTS 編集部
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M:よくわかりました。ありがとうございます。

赤平(以下A):今のお話の通りだと、AIによって定量化することによって、いろいろなものの良い悪いが湧いてきて、客観的に見える化していくんだろうなと。それは我々ファンとしてもそうですし、ジャッジもそう。指導者もそうですよね。指導する上でコーチングするときに、この角度になればいいよと、指導しやすくなるのかなと思います。

H:おっしゃる通りです。それはありますね。AIの採点に関してメリットとしてあるのは、指導のところや、練習したことがそのまま評価され、反映されるというところです。それはトレーニングに有効じゃないかという部分は実際にあります。もっと発展的なトレーニングでの活用になった場合、例えば技そのものではなく、その一つ前の動作で、こういう動きをしている選手は高さが出しやすいということが分かったりすると、ただ評価をするだけではなくて、その前の動作、例えば「体を少し弓なりにした方がいいですよ」とか「少し高めから入った方がいいですよ」みたいなことも見えてくることがあったりします。あるいは、怪我のことを考えたときに、力任せにやっているような練習に関しては怪我につながりやすかったみたいなことも、もしかすると見えてくるとトレーニングの中で効率的なものになっていくという期待もあります。

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「フィギュアスケートは最近になって、AIを試験的に導入しているようですが、早く取り入れていた体操競技から見て、これは難しいなと思う点や、ここは早く取り入れた方がいいという点を聞いてみたいです」

M:今の話を聞くと、例えば、ジャンプの回転数はどうなのか、スピンの回転数はどうなのか。ミリ単位でずれただけで、レベルが上がったり下がったり、ジャンプがダウングレードしたりするわけですよね。選手の運命を左右してしまう、そういう細かな判断をジャッジが肉眼でやっている。スローモーションや機械を導入してやるといっても、やはり人間ですから、どうしても誤差は生じるわけですよね。そこにAIを導入する。比較的良い悪いを定義しやすい美しさについてはAIも得意だと思う一方で、やはり、芸術展的という概念を定義することができない。定量化することができないような美しさの価値観みたいなものは、AIは苦手ですよね。だから、AIで採点させるべきところと人間がやるべきところを明確に線引きして、やってもらうべきところは人間よりもAIが優れているので、全幅の信頼をおいて任せるスタンスが必要だと思うんですよね。

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