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ラグビー コラム 2025年5月8日

トヨタV、地元豊田でストロングフィニッシュ目指す!スピアーズ船橋・東京ベイは順位を上げられるか?

村上晃一ラグビーコラム by 村上 晃一
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リーグワン・ディビジョン1のレギュラーシーズンは最終週を迎えた。すでにプレーオフトーナメントに進出する6チームは確定。今週末は組み合わせを決める順位争いになる。現在3位のクボタスピアーズ船橋・東京ベイ(S東京ベイ)は、13勝2敗2分けで勝ち点64。1位ブレイブルーパス東京(BL東京)と、2位埼玉ワイルドナイツ(埼玉WK)との勝ち点差は2なので、勝てば上位2チームの結果次第で順位を上げることができるが、負けてボーナス点も奪えなかった場合は順位を下げる可能性もある。4位静岡ブルーレヴズがボーナス点を取って勝ったとき、勝ち数で下回ってしまうからだ。3位の場合は準々決勝で6位の東京サンゴリアス、4位は神戸スティーラーズと戦う。2位以上であれば、1試合少なくなり、勝ち上がってくるチームを準決勝で待ち受けることなる。

S東京ベイは前節、埼玉WKと激闘を繰り広げ、終了間際にWTB山田響のトライで同点に追いついた。後半27分、力強いトライをあげたHO江良颯は、「スナイパー(メンバー)、スポッターズ(ノンメンバー)、どちらもすごく良い準備ができたと思います。ストーミー(スコット・マクラウド アシスタントコーチ)から『過去と未来を見ずにしっかりと今を見続けろ』と言われ、この試合にフォーカスして挑みました」と語った。「(最終節は)プレーオフに向けて、チーム一丸となれる良い機会だと思います。6月1日の決勝戦まで、優勝するために一つひとつ頑張っていきたいです」

最終節(5月10日)は、愛知県の豊田スタジアムに乗り込み、トヨタヴェルブリッツ(トヨタV)と戦う。トヨタVとは、開幕戦(2024年12月22日、秩父宮ラグビー場)で戦い、30-27で勝ったものの終盤までリードを許した。後半35分に同点につながるトライをあげ、最後にSOバーナード・フォーリーが決勝ドロップゴールを決めるという劇的な幕切れで、侮れない相手だ。17節を終えて10位に甘んじているが、前節は三重ホンダヒートに勝って入替戦を回避。キャプテンの姫野和樹も怪我から復帰後初のフル出場で活躍した。チームに一体感があり、サポーターのためにも地元で勝って気持ちよく今季を終えたい思いは強い。

 

トヨタVのメンバーは前節から先発15名で3名の変更がある。3番のPR木津悠輔に代わって須藤元樹、SHはアーロン・スミスに代わって田村魁世が先発し、スミスはリザーブに回る。CTBはシオサイア・フィフィタが欠場し、今季初登場となるバティリアイ・ツイドラキが13番をつける。弟のWTBヴィリアメ・ツイドラキと揃い踏みだ。田村(25歳)、小村真也(22歳)というフレッシュなHB団がどんなゲームリードを見せてくれるのか楽しみだ。

 

一方、S東京ベイは大幅にメンバーを変更する。先発15名で同じ背番号をつけるのは、FL(7番)末永健雄、SH(9番)藤原忍、SO(10番)バーナード・フォーリー、CTB(13番)リカス・プレトリアス、FB(15番)押川敦治の5名。WTB根塚洸雅は11番から14番へ。11番には山田響、12番には立川理道に代わって廣瀬雄也が入る。FW第一列は前節リザーブだったPR海士広大、HO江良颯、PR為房慶次朗。LOコンビはメルヴェ・オリヴィエ、ルアン・ボタ。6番だったタイラー・ポールがNO8に回って、6番にはトゥパ フィナウが先発する。HOマルコム・マークスはインパクトプレーヤーとして後半出てくるだろう。このほか、リザーブには、FLピーター・ラピース・ラブスカフニ(36歳)、立川理道(35歳)のベテラン勢がいる。大きくメンバーが変わっても戦力ダウンを感じさせないのは、S東京ベイの強みだろう。

すさまじいフィジカルバトルになりそうだが、リーグワンのスタッツを担当するOPTAによれば、S東京ベイは、自陣の22mライン内に進入される回数が、1試合平均8でディビジョン1最少。その1回あたりの平均失点数(2.4)も最少。地域取りの上手さ、ディフェンスの固さが表れている。また、S東京ベイのタックル成功率(86.7%)及び、相手を押し込むドミナントタックル率(8.2%)は、今季ディビジョン1トップ。一方で、トヨタVのドミナントタックル率は4.5%でディンビジョンン1最低の数値だ。これらの数値を見ると、トヨタVが不利だが、今季最後のホストゲームで下馬評を覆す好パフォーマンスを期待したい。

文: 村上晃一

村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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