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ラグビー コラム 2025年4月25日

静岡ブルーレヴズの3連勝か、 横浜イーグルスが浮上のきっかけをつかむのか

村上晃一ラグビーコラム by 村上 晃一
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リーグワン・ディビジョン1は残り3節。今週末は第15節が開催される。1位埼玉ワイルドナイツ(勝ち点60)、2位クボタスピアーズ船橋・東京ベイ(勝ち点57)、3位東芝ブレイブルーパス東京(勝ち点56)が3強と目されていたが、これを猛追するのが静岡ブルーレヴズ(静岡BR)だ。前節はブレイブルーパスを、56-26というスコアで破り、11勝4敗(勝ち点50)としてトップ3の背中が見えてきた。

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一週のブレイクを挟んで、静岡BRは4月27日(日)、静岡県袋井市のエコパスタジアムで横浜キヤノンイーグルス(横浜E)を迎え撃つ。前節の試合後、藤井雄一郎監督は「プレーオフトーナメント決勝までいくには(最多で残り)5試合を戦わなくてはいけないので、けが人が出たとしても誰が出ても同じようにできるようにしなくてはいけません。リーダーがたくさんいたほうが良いですし、今日はチャールズ(・ピウタウ)が先頭に立ってやってくれました」と話した。大黒柱のクワッガ・スミスキャプテンの欠場の理由を問われてのことだ。チームが成熟し、絶対的なリーダーにも無理をさせない選手層の分厚さが出てきている証だ。

 

今節のメンバーは、BL東京に勝利したメンバーから先発15名で3名の変更と3つのポジションチェンジがある。FW第一列ではPR(3番)だったショーン・ヴェーテーがリザーブにまわり、伊藤平一郎が先発。4番のLOは前節7番FLを務めた大戸裕矢、4番だったジャスティン・サングスターが5番のLOにまわり、7番には庄司拓馬が入る。BKはFBだった奥村翔が11番のWTBに動き、FBは山口楓斗が第8節以来の先発。リザーブの20番でクワッガ・スミスが復帰した。CTBヴィリアミ・タヒトゥア、チャールズ・ピウタウ、WTBヴァレンス・テファレの強力なTB陣は横浜Eにとって脅威だ。

横浜Eは、前節、三菱重工相模原ダイナボアーズに28-38で敗れた。6勝9敗で7位という成績は、昨季4位でプレーオフトーナメントに進出したチームとしては寂しい。沢木敬介監督は、前節の試合後、「いいスタートを切れたのに相手にトライを1本取られたあとに自分たちから崩れていく形がなかなか改善できません」と話したが、チームは再び前を向いている。今季は6位までがプレーオフトーナメントに進出できるため、残り3試合で勝ち点を積み上げればチャンスは十分にある。

 

しかも、第4節(1月11日)には静岡BRに勝っている。WTB竹澤正祥の3トライもあって、53-35という快勝だった。リーグワンの統計数値を担当するOPTAによれば、横浜Eは静岡BRとのリーグ戦では、現在5試合連続無敗(4勝1分)。相性は悪くない。現在はチャレンジャーの立場であり、浮上のきっかけをつかむには格好の相手かもしれない。メンバーは前節から先発15名で5名の交代がある。3番のPRは祝原涼介から杉本達郎、7番のFLは古川聖人がリザーブにまわって、ベテランの嶋田直人が先発。SHは山菅一史がリザーブで荒井康植が第12節以来の先発。11番のWTBは松井千士から竹澤正祥、12番のCTBは南橋直哉から田畑凌に変更だ。

OPTAの数字では、静岡BR(86.3%)、横浜E(85.5%)ともにタックル成功率が高く、これより高いのはスピアーズだけだ(86.5%)。また、静岡BRのターンオーバーに繋がった1試合平均タックル数は、今季のディビジョン1最多の3.9。一方で、横浜Eのボール保持率は今季ディビジョン1トップの53.3%。数字ですべてを語ることができないが、横浜Eの攻撃に対して、静岡BRが力強いタックルからボールを奪うようなシーンがどれくらい作れるのかは、見どころのひとつになる。静岡BRはプレーオフ進出を決めているが、1、2位は準決勝で待ち受ける形となり、試合数が少なくなる。できるだけ順位を上げたい。そして、横浜Eはプレーオフ進出に向かって負けられない。激しいフィジカルバトルが繰り広げられるだろう。

文: 村上晃一

村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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