人気ランキング

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

コラム&ブログ一覧

ラグビー コラム 2025年4月21日

【ハイライト動画あり】花園ライナーズ、5連勝! 後半の猛攻でキューデンヴォルテクスを退ける

村上晃一ラグビーコラム by 村上 晃一
  • Line

 

花園近鉄ライナーズ(花園L)、本拠地で今季初のナイター試合で5連勝を飾った。4月18日(金)、東大阪市花園ラグビー場には、3,014人の観衆が集い、「花近」ならぬ「花金ナイター」で大いに盛り上がった。現在3位の花園Lはディビジョン1との入替戦に進むため、残り3試合で2位以上を目指す。一方、5位の九州電力キューデンヴォルテクスも残り3節で勝ち点を積み上げなければディビジョン3との入替戦(7位、8位)に回る可能性があり、なんとしても勝ち点をあげたい試合だった。

互いに負けられない戦いは、午後7時、花園Lのキックオフで始まった。立ち上がりからボールを保持して攻める花園Lは、前半2分、SOクエイド・クーパーが右に左に移動しながらボールを動かしていく。左タッチライン際でLOサナイラ・ワクァが大きなストライドで前進し、タックルをかわしながらWTB片岡涼亮にパス。最後はトライライン直前でクーパーのパスにLOサム・ジェフリーズが走り込む。タックルで倒されたが、夜空を見上げながらバンザイするようにボールを押さえる。流れるような攻撃に花園Lサポーターもバンザイで沸いた。

その後は九州電力キューデンヴォルテクス(九州KV)がディフェンスでプレッシャーをかけ、花園Lはタッチキックが伸びないなど自陣に押し込まれる。前半16分、九州KVはトライラインまで5mのラインアウトからモールを組み、NO8ウォーカーアレックス拓也キャプテンがトライ。WTB萩原蓮がゴールを決めて、7-7に追いつく。さらに九州KVは花園L陣深く入ったラインアウトから波状攻撃を仕掛け、FLアーロン・キャロルがトライライン直前までボールを運び、素早くサポートしたFBチャーリー・ワージントンがボールを拾い上げてトライエリアにボールを持ち込んだ。21歳のワージントンは九州KVの元気印で、思いきりの良いハイパントキャッチ、カウンターアタックなどでチームを勢いづけた。スコアは、7-14となる。

ジャパンラグビー リーグワン2024-25 D2(4月18日)

【第12節 ハイライト動画】花園近鉄ライナーズ vs. 九州電力キューデンヴォルテクス

前半26分、花園Lも片岡がトライを返し、FBウィル・ハリソンがゴールを決めて、14-14。本来はSOのハリソンをFBに起用したことについて、向井昭吾ヘッドコーチは「今後の試合を考えれば彼のプレースキックは必要。またFBは雲山弘貴でやってきたが、彼が怪我をした場合のことも考えないといけない」と、残り2試合の上位対決、その先の入替戦も考えての起用だと語った。

前半を終えて14-14の同点。ディビジョン1昇格を目指す花園Lは、プレーの精度が低く、苦しんでいた。FLパトリック・タファキャプテンはロッカールームで言った。「前半のことはすべて忘れよう! 後半にフォーカスするぞ」。その言葉通り、後半、流れは一変した。開始3分、前節3トライ(ハットトリック)のWTB江川剛人がトライをあげると、9分、江川が右タッチライン際でタックラーの頭を越えるパントを蹴り、片岡がチェンスしてボールキャリアーを捕まえると、片岡、江川で乗り越えてターンオーバーを勝ち取り、タファがトライ。ハリソンが4本連続でゴールを決め、28-14とした。

 

その後、交代出場のCTB丸山凜太朗のキックパスで江川がトライし、後半24分には、SHウィル・ゲニアのフラットなパスでCTBトム・ヘンドリクソンが抜け出し、最後は江川が2試合連続でハットトリック達成のトライ。ウィルソンのゴールも決まって40-14と突き放した。プレーヤー・オブ・ザ・マッチは2試合連続のハットトリック達成の江川剛人。素直に喜びながらも「ボールキャリーをもうすこし見せたかった。そこは残念です」と冷静に話した。

「接点で必ず勝つのがターゲットでした。前半は自分たちのミスで敵陣に行けませんでしたが、後半はコンタクトのところで確実に前に出ることができました」(向井HC)。5連勝については次のように説明した。「やることがスマートになり、どこで何をするか、全員で同じ絵を見られるようになりました」。これで勝ち点は41になった。残り2試合は入替戦進出を争う2位NECグリーンロケッツ東葛(勝ち点44)、1位豊田自動織機シャトルズ愛知(勝ち点47)との戦いだ。連勝すれば最大51点に伸ばすことができる。あとは天命を待つのみ。

「後半は受けに回ってしまった」と、九州KVのウォーカーアレックス拓也キャプテン。ハイタックル、故意のノクフォワードで2人がイエローカードを受けたのも痛かった。12節を終えて勝ち点19で7位。残り2試合は、6位の清水建設江東ブルーシャークス(勝ち点21)、8位の日本製鉄釜石シーウェイブス(勝ち点11)と戦う。7位、8位は入替戦に回る。花園L、九州KVともに負けられない試合が続く。

文: 村上晃一

村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

  • Line

あわせて読みたい

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

ジャンル一覧

人気ランキング(オンデマンド番組)

J SPORTSで
ラグビーを応援しよう!

ラグビーの放送・配信ページへ