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ラグビー コラム 2025年4月10日

首位・ブレイブルーパス東京、 1月に敗れた静岡ブルーレヴズを迎え撃つ

村上晃一ラグビーコラム by 村上 晃一
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ディビジョン1の各カンファレンスの戦いが2巡目に入っている。4月12日(土)、秩父宮ラグビー場では、カンファレンスAの東芝ブレイブルーパス東京(BL東京)と静岡ブルーレヴズ(静岡BR)が今季2度目の対戦だ。首位を走るBL東京は、ここまで12勝1分け1敗だが、唯一の敗戦が第5節(1月18日)の静岡BR戦だった。スコアは、34-28。トライ数は6対4で静岡BRが上回っており、ベストメンバーで臨んだBL東京としては悔しい負けだった。

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リーグワンのスタッツ(統計数値)を担当するOPTAによれば、静岡BRのプレー中の1試合平均キック数は今季のディビジョン1でもっとも少ない15.9回。BL東京は2番目に少ない21.2回。両チームのキックでのボール保持率は、ディビジョン1最低タイの8.1%。このことは、両チームがキックよりもボールを保持しながら攻める傾向を示しており、第5節のヤマハスタジアムでの戦いでも連続攻撃を仕掛け合う激闘だった。

 

ホストとして静岡BRを迎え撃つBL東京は、先週の第14節でコベルコ神戸スティーラーズ(神戸S)から73得点する高い攻撃力を見せた。SOリッチー・モウンガがボールを持って前進した距離(ゲインメーター)は190mで驚異的なラン能力を披露。今節のメンバーは、そのモウンガを含めて前節とほぼ変わらず。先発15名では、CTBのマイケル・コリンズがリザーブに下がり、第12節以来、CTBセタ・タマニバルが復帰する。前節4トライをあげたWTB森勇登、2トライのFLシャノン・フリゼル、献身的なディフェンスを何度も披露したLOワーナー・ディアンズなどほぼベストの布陣だ。

 

対する静岡BRは、前節、三菱重工相模原ダイナボアーズを38-8で下した。序盤はWTBヴァレンス・テファレがトライを防ぐタックル、自陣からのロングゲインと活躍し、FLヴェティ・トゥポウが先制トライをあげた。前半は2トライにとどまったが、後半は着々と点差を広げた。今節は、そのメンバーから先発15名で2名のみの変更がある。大黒柱のFLクワッガ・スミスの欠場により、前節はLO(4番)だった大戸裕矢がFLに入り、リザーブだったジャスティン・サングスターが4番で先発。リザーブの8名は、6名をFW陣が占め、BKはSHサネレ・ノハンバ、FB山口楓斗のみ。タフなFW戦を想定しての編成だろう。

静岡BRの藤井雄一郎監督は、前節の試合後、「セットピースもディフェンスも良かったのですが、不用意なペナルティで自分たちのエリアに戻されたり、簡単にゲインを許したり、前に出たところでのプレーが若干軽くなってしまいました。ここからはそういう細かいミスをなくしていかないと上にはいけない」と話した。また、キャプテンのクワッガ・スミスは、「これからは良いディフェンスをすることがすごく重要になる」とディフェンスでの規律を課題にあげていた。BL東京に不用意にボールを与えれば、リーグワン随一の攻撃を受け続けることになる。反則を減らし、いかに主導権を握ってプレーできるか。BL東京からの今季2勝目は、伝統のスクラムで圧力をかけること、そして、プレーの精度と規律にかかっている。

BL東京にとっては、個人で縦にディフェンスを切り裂けるタマニバルの復帰が大きい。タックルされながらのオフロードパスも巧みな選手だけに、攻撃の起点として重要な役割を果たすことになるだろう。前節の神戸S戦では、スクラムで反則を取られて苦しむ場面もあった。静岡BRに主導権を握らせないためには、彼らの得意なスクラムで互角以上に戦いたい。お互いにキックが少ないチームだけに、激しくボールを奪い合い、自陣深い位置からでも攻撃を仕掛けてトライを狙うような、運動量の多い試合になりそうだ。

文: 村上晃一

村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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