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ラグビー コラム 2025年3月21日

プレーオフ圏内を巡る熾烈な戦い。 5位・神戸スティーラーズを迎え撃つ7位・東京サンゴリアス

村上晃一ラグビーコラム by 村上 晃一
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日本ラグビー最高峰のリーグワンは、最後まで勝敗のわからない激闘の連続でファンを楽しませている。3月22日(土)、23日(日)はディビジョン1第12節の6試合が行われるが、23日(日)、秩父宮ラグビー場では7位の東京サントリーサンゴリアス(東京SG)が、ホストゲームとして5位のコベルコ神戸スティーラーズ(神戸S)を迎え撃つ。

人気チームの激突だが、今季は5位と7位。プレーオフ進出圏の6位以内を争う攻防となる。リーグワンのスタッツ(統計数値)を担当するOPTAによれば、東京SGは神戸Sとのリーグ戦では現在6連勝中だが、直近4試合はいずれも9点差以内の僅差。しかも、レギュラーシーズンのホストゲーム直近7試合では1勝3分3敗。神戸Sもディビジョン1のビジターゲームでは今季開幕から5連敗中。両チームとも苦しんでいることが分かる数字だ。

ホストの東京SGは、前節、リーグワン初開催の京都で三菱重工相模原ダイナボアーズに22-34で敗れた。雨の難しいコンディションではあったが、ゲームキャプテンを務めた流大は、「相模原DBのほうがハングリーで勝ちたい気持ちが強くて、自分たちはまったくそう感じられない試合になってしまいました。府中にいるメンバーにすごく申し訳ないですし、いまは優勝を狙うと言えるようなチームではないと思います」とチームの現状を率直に語った。どこまで立て直せるか。

 

メンバーは前節から先発で6名の変更と1つのポジションチェンジがある。本来のキャプテンであるHO堀越康介が7節以来の復帰を果たすのは明るい材料だ。3番のPRは前節負傷交代の垣永真之介に代わって中野幹。LO(4番)だった箸本龍雅はNO8にまわり、5番のLOサム・ジェフリーズはリザーブ(控え)へ。LOはシオネ・ラベマイ、トレヴァ・ホゼアのコンビとなる。CTB(13番)は尾崎泰雅に代わってイザヤ・プニヴァイが8節以来の復帰。WTBは河瀬諒介が欠場で、尾崎晟也が先発し、FBは前節に続いて松島幸太朗が務める。攻撃をテンポアップしてトライを重ねたい。

 

対する神戸Sは、前節、三重ホンダヒートに47-5で快勝した。LOジェラード・カウリートゥイオティのトライを手始めに合計7トライ。2トライをあげたCTBマイケル・リトルの活躍も光った。今節のメンバーは、そのときから先発15名では1名の変更のみ。NO8だったサウマキ アナマキがリザーブに回り、リザーブだったワイサケ・ララトゥブアがNO8で先発する。経験豊富なSH日和佐篤、SOブリン・ガットランドのHB団、李承信、マイケル・リトルのCTBコンビでアタックを組み立てる。

スタッツで見ると、東京SGのラインアウト成功率は今季ディビジョン1トップの94%で、神戸Sは3位(88%)、ラインアウトの攻防はひとつの見どころだが、東京SGは空中戦のスペシャリストであるハリー・ホッキングスの負傷欠場が痛い。また、神戸Sの1試合平均ターンオーバー数は、今季ディビジョン1最多の7.4で、東京SGは4位(6.2)。ボール争奪戦の優劣も興味深い。ハリー・ホッキングスのオフロードパスの数はディビジョン1のFW選手で最多の「15」だが現在は不在だ。一方、神戸SのLOブロディ・レタリックは「14」で元気にプレーを続け、今節も先発してFWの軸になる。負傷者が多く苦しむ東京SGだが、だからこそチャレンジャーとしての気持ちを取り戻せるかもしれない。激しいボール争奪戦と華麗なアタックが連続する展開を期待したい。

文: 村上晃一

村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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