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ラグビー コラム 2025年2月21日

激しいフィジカルバトル必至。8位の三重ホンダヒートが地元鈴鹿で5位横浜キヤノンイーグルスに挑む

村上晃一ラグビーコラム by 村上 晃一
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日本ラグビー最高峰のリーグワン2024-25のディビジョン1が第9節を迎える。全18節のレギュラーシーズン前半のラストラウンドだ。プレーオフ進出枠の6位までを巡る勝ち点争いは熾烈だ。2月23日(日)、三重県の鈴鹿で行われるこの試合も、プレーオフ進出争いでは重要な意味合いを持つ。ホストゲームとなる三重ホンダヒート(三重H)は3勝5敗の勝ち点14で8位。ビジターの横浜キヤノンイーグルス(横浜E)は5位だが、4勝4敗の勝ち点20で、その差はわずかだ。

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三重Hは、前節、三菱重工相模原ダイナボアーズと戦い、終了間際のトライと逆転ゴールで、38-37という激闘を制した。キアラン・クローリー ヘッドコーチは僅差勝利を前向きにとらえた。「一番ポジティブなことは、自分たちが計画していたプランを試合の最後まで遂行し続けることができたという点です。ポゼッションもできましたし、テリトリーも60%近くありました。後半は一時的に大きく得点差を広げられる場面もありましたが、今日はベンチから出てきた選手がインパクトを残してくれました」。

 

横浜E戦に臨むメンバーは、前節から先発15名で2名のみの変更。WTB(11番)は本村直樹がリザーブに下がって、第2節以来に出場となるテビタ・リーが先発。FBはトム・バンクスに代わって前節の逆転ゴールを決めた呉洸太が入る。FWのメンバーは変わらず、NO8パブロ・マテーラがキャプテンとしてチームをリードし、身長2mのLOヤンコ・スワナポール、FLフランコ・モスタートら強力な布陣だ。

対する横浜Eは前節、埼玉パナソニックワイルドナイツに36-51で敗れた。「ワイルドナイツは、フィジカルレベルで後半にギアを上げてきましたし、そこに対応できるほど、ウチに余裕がなかったということです」。沢木敬介監督は矢印を自分たちに向けた。怪我のジェシー・クリエルに代わって出場したCTB田畑凌、リーグワンデビューとなったFBブレンダン・オーウェンが活躍するという明るい材料もあり、今季初先発のSO武藤ゆらぎが強度の高い試合を経験できたことも収穫だった。

 

今節のメンバーは前節から大幅に変更になる。HO庭井祐輔、PR祝原涼介がリザーブにまわり、先発はHO中村駿太、PR杉本達郎。LOはリアキマタギ・モリからコルマックダリー、FL古川聖人から嶋田直人。BKではSHファフ・デクラークらリザーブにまわり、先発SHは山菅一史。SOは武藤ゆらぎから、前節でリーグ戦150試合出場を達成した田村優。両WTBはヴィリアメ・タカヤワ松井千士コンビから、竹澤正祥石田吉平に代わる。CTBは前節に続いて、梶村祐介キャプテン、田畑凌が務める。今季の主力メンバーの多くを戻した編成だ。各選手のプレー時間を調整し、プレーオフに向けて選手層を厚くする意図が感じられる。

OPTAのスタッツ(統計数値)によれば、横浜Eは自陣22mライン内に進入される回数を1試合平均8以下に抑えている。これは2チームしかいない数字だ。地域戦略が上手く機能しているということだろう。ただ、侵入されたときの失点は多く、このあたりが課題か。個人記録では、三重Hのマテーラが、ディビジョン1でスティール(ジャッカル)によるターンオーバーで80分平均1回以上記録している4選手の一人となっており、この試合でも横浜Eにとって怖い存在だ。ビリー・ハーモンのハードタックル対マテーラのスティールほか、フィジカルバトルも激しくなりそうだ。

文: 村上晃一

村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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