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ラグビー コラム 2025年2月14日

フレッシュなメンバーで挑む横浜イーグルス。 首位・埼玉ワイルドナイツを崩せるか

村上晃一ラグビーコラム by 村上 晃一
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リーグワン・ディビジョン1第8節の注目の戦いだ。2月16日(日)、秩父宮ラグビー場(東京都港区)では、ホストチームの横浜キヤノンイーグルス(横浜E)が、首位を走る埼玉パナソニックワイルドナイツ(埼玉WK)を迎え撃つ。横浜Eは前節、クボタスピアーズ船橋・東京ベイに敗れて順位を3位から5位に下げた。前半を12-3とリードしながら、後半4トライを奪われる悔しい逆転負けだったが、沢木敬介監督は「実力不足です。こういうゲームを勝たないとチャンピオンを狙えるチームにはなれません」と矢印を自分たちに向けた。

一方、埼玉WKは開幕から6連勝で走っていたが、前節、東芝ブレイブルーパス東京との激闘の末、28-28で引き分けた。坂手淳史キャプテンは淡々と試合を振り返り、あくまでの優勝までのプロセスであることを強調した。「どう成長して、どうタイトルを取りにいけるかにフォーカスしています。そこに向けての課題がある。みんなでかみ砕きながら次に向かって成長していくことが必要だと考えています」。6勝1分けとなったが、勝ち点30で首位を守っている。

両チームは昨季のプレーオフ準決勝(2024年5月18日)で対戦し、埼玉WKが20-17で勝っている。しかし、5月4日の第16節で対戦した時は、埼玉WKが43-14で快勝しており、一気に差を詰めた印象があった。リーグワンのスタッツ(統計数値)を担当するOPTAによれば、横浜Eは埼玉WKにリーグ戦では16連敗中で、この間20得点以上を記録したのは1試合だけと、差を見せつけられている。

 

キックオフ48時間前に発表されたメンバーを見ると、横浜Eは、前節から先発15名で7名と大幅に変更してきた。PR(1番)岡部崇人、FL(7番)古川聖人、CTB(13番)田畑凌、WTBヴィリアメ・タカヤワは前節のリザーブから先発へ。BKでは、SO田村優がリザーブ、CTBジェシー・クリエル、WTB石田吉平が欠場し、SOには今季初めて武藤ゆらぎが出場。石田に代わって松井千士が出場。FBは今季より加入のブレンダン・オーウェンが初出場となる。このフレッシュなメンバーで、勢いある、工夫されたアタックを見せてほしい。田村優、小倉順平といったベテランがリザーブに控えており、僅差勝負を勝ち切る形で起用できれば理想だろう。

 

対する埼玉WKは、前節から先発15名で2名のみの変更。PR(1番)は稲垣啓太に代わって木原優作、FL(6番)ベン・ガンターに代わって長谷川崚太が入る。前節、アーリーエントリーで出場したHO佐藤健次は今回もリザーブでメンバー入り。ブレイブルーパス戦は終了間際の交代だったが、今回はもう少し長いプレー時間が与えられそうだ。また、前節負傷退場で心配されたSO山沢京平も先発メンバーに名を連ねている。

OPTAのスタッツでは、埼玉WKの今季モール成功率はディビジョン1トップの95%だが、今季ディビジョン1でモールからのトライがない3チームのうちの1つ。一方、横浜Eの今季モールからのトライ数は最多の4。モールの攻防はひとつの見どころ。前節の敗戦後、沢木監督は勝負強さについて語った。「一流の選手たちは当たり前のことを当たり前にできます。それは自分をしっかりとコントロールできる精神力があるからです。どんなにプレッシャーが掛かっても自分の役割を遂行できることが勝負強さだと思います。まだ(横浜Eには)勝負強さが足りません」。それはそのまま埼玉WKの強さにあてはまる。横浜Eが課題を克服し、埼玉WKを慌てさせることができるのか。両チームの、メンタル面の駆け引きも楽しみだ。

文: 村上晃一

村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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