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ラグビー コラム 2025年2月6日

3連勝を目指す両雄の激突。ホストの神戸スティーラーズか、 好敵手の東京サンゴリアスを迎え撃つ

村上晃一ラグビーコラム by 村上 晃一
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リーグワンのディビジョン1は第7節を迎えた。他カンファレンスと戦う交流戦は2節目だ。交流戦1節目は昨季の順位が離れたチームが対戦したが、今節は昨季の順位の近いチームが対戦するため勝敗の読めないカードが並ぶ。2月8日(土)の神戸総合運動公園ユニバー記念競技場では、6位のコベルコ神戸スティーラーズ(神戸S)と、7位の東京サントリーサンゴリアス(東京SG)が戦う。トップリーグ(リーグワンの前身)で優勝経験のあるチーム同士の好カードは正午にキックオフされる。

神戸Sは、前節のリコーブラックラムズ東京戦で今季初の連勝を飾った。WTBアタアタ・モエアキオラの2トライを含む6トライの快勝。デイブ・レニーヘッドコーチは「チャンスを作った際に取り切る丁寧さの部分が、精度が高かったと思います」とコメントした。うまくフィニッシュできなかった攻撃がかみ合いはじめており、ここから一気に加速したいところだ。一方、東京SGも前節、静岡ブルーレヴズに33対14と快勝して連勝。順位を10位から7位に上げた。持ち前のアタッキングラグビーのテンポもよくなり、ここからさらに順位を上げたい。

両チームは昨季2度対戦して、44-36(1月6日)、36-27(4月7日)と東京SGが連勝しているが、いずれも僅差勝負だった。今季のスタッツ(統計数値)を見ると、トライ数は神戸Sが29、東京SGは19と上回る。ただし、タックラーをかわすディフェンス突破数は東京SGが181回で、神戸Sの126回よりも多い。ボールを動かし、タックルをかわしてもトライにつながっていない東京SGの現状が垣間見えるのだが、ここが前節に続いて改善できているかどうかは勝利のカギだろう。

 

前節の内容が良かったこともあり、両チームとも大きなメンバー変更は無い。神戸Sは先発15名中2名のみの変更。HO松岡賢太がリザーブにまわり、リザーブだったジョージ・ターナーが先発。6番のFLで今村陽良が先発し、6番だったティエナン・コストリーが7番にまわって、7番だったヴィリー・ポトヒエッターがリザーブに下がった。キャプテンのLOブロディ・レタリック、チームを操るSH日和佐篤、SOブリン・ガットランドほかBK陣は変わらない。

 

東京SGは、11番のWTBのみ、江見翔太から尾崎泰雅に代わる。リザーブでは、164cmの小さなHO宮崎達也が今季初のメンバー入り。前節は欠場したチェスリン・コルビもリザーブ入りしている。前節、18得点で勝利に貢献したSO高本幹也は、今節もベテランのSH流大とのハーフ団でゲームをリード。ラインアウトのキャッチ数、オフロードパス数が1位のLOハリー・ホッキングスは、タックル数でもリーグ2位で、206cm、118kgの巨体でハードワークし続けている。

OPTAのスタッツ(統計数値)によれば、神戸Sはディビジョン1のホストゲームでは、1試合平均30得点を記録して4連勝中。一方、東京SGはディビジョン1では現在4試合連続無敗(2勝2分け)、ビジターゲームで2連勝中だ。個人の記録では、神戸Sの松永貫汰のゲインラインを越えるキャリー率は、ディビジョン1トップの80.4%。次点は東京SGのイザヤ・プニヴァイの79.6%で、両選手のキャリー合戦も注目だ。

東京SGの堀越康介キャプテンは、前節の試合後、神戸S戦に向けて、「僕たちはアタッキングラグビーですし、自分たちのテンポでラグビーしたいチーム。それができれば勝ち続けられる自信もある」と話した。神戸Sのデイブ・レニーヘッドコーチは、東京SG戦について「簡単にラインブレイクされないこと、ドミネートタックルでラックスピードを速くさせない状況を作りたい」と具体的に語っている。神戸Sのアタッキングチームだが、前に出るディフェンスで東京SGの攻撃を封じたい。手に汗握る攻防になるのは間違いなさそうだ。

文: 村上晃一

村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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