人気ランキング

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

コラム&ブログ一覧

ラグビー コラム 2025年1月20日

【ハイライト動画あり】満員御礼・13,251人の前で埼玉ワイルドナイツが5連勝。トヨタヴェルブリッツはリーグワンデビューの奥井章仁が活躍

村上晃一ラグビーコラム by 村上 晃一
  • Line

山沢京平(埼玉ワイルドナイツ)

満員御礼の13,251人は、ミクニワールドスタジアム北九州で開催されたラグビー公式戦の最多来場者記録となった。白熱した僅差勝負が続くリーグワン・ディビジョン1第5節、トヨタヴェルブリッツ(トヨタV)がホストゲームとして首位を走る埼玉パナソニックワイルドナイツ(埼玉WK)を迎え撃つ。チケットは売り切れ、スター選手たちの競演にスタンドは大いに沸いた。

アーロン・スミス(トヨタヴェルブリッツ)

試合は古巣の埼玉WKとの初対戦となったSO松田力也(トヨタV)のキックオフで始まった。最初に魅せたのはトヨタVのSHアーロン・スミスだ。開始3分、フィールド中盤でのマイボールスクラムから左ショートサイドを駆け上がり、トライゾーン(インゴール)にキック。好調のWTB和田悠一郎が追うが、ここは埼玉WKのSO山沢京平が素早く戻ってトライを防いだ。

先にトライを取ったのは埼玉WKだった。トヨタV陣深くの相手ボールラインアウトのボールを奪って連続攻撃。HO坂手淳史キャプテン、LOエセイ・ハアンガナらが次々に縦突進し、最後はSH小山大輝からパスを受けたCTBディラン・ライリーがタックルを受けながらCTBダミアン・デアレンデにオフロードパス。デアレンデがトライゾーン(インゴール)にボールを押さえ、山沢がゴールを決めて7-0とリードする。

続く12分にはハアンガナが左コーナーに飛び込みトライ。27分、埼玉WKの3本目のトライはラインアウトからモールを作り、坂手が飛び込んだもの。この時点でスコアは21-0と開いた。前半は自陣からボールをつないで易々とトヨタV陣に入る埼玉WKの個々のスキルの高さが際立っていた。

 

前半36分、トヨタVもトライを返す。まずはスクラムで反則を勝ち取り、松田のタッチキックで相手陣に入る。その後、埼玉WKトライライン直前の右ラインアウトからモールを作り、押せないと見るやすかさずボールを出して攻め、アーロン・スミスのパスにCTBシオサイア・フィフィタ、FLウィリアム・トゥポウらが走り込んでトライラインに迫る。最後はスミスが左タッチライン沿いの和田に素早いロングパスを送り、ここでできたラックからFLアイザイア・マプスアが左コーナーにボールを持ち込んでトライ。21-5として前半を終えた。

ジャパンラグビー リーグワン2024-25 D1(1月19日)

【第5節 ハイライト動画】トヨタヴェルブリッツ vs. 埼玉ワイルドナイツ

後半も埼玉WKがFLベン・ガンターのトライで先手をとり、優位に試合を進める。ディフェンスも固く、後半9分には小山がトヨタVのWTB高橋汰地に対する好タックルでトライを防いだ。しかし、トヨタVもアグレッシブにトライを狙う。トライライン直前中央のスクラムから攻め、スミス、CTBニコラス・マクカランがパスをつなぎ高橋がトライ。松田のゴールも決まって、28-10と差を詰めた。

ここからも観客を沸かせるプレーが相次ぐ。トヨタVでは怪我の姫野和樹に代わってリーグワンデビューを果たしたNO8奥井章仁が相手ボールを奪うスティール(ジャッカル)でピンチを救い、交代出場のFL三木皓正がタックルで倒して奥井がスティールするなど若い力が躍動した。一方、埼玉WKは27分、トヨタVが防御背後に蹴ろうとしてボールを小山が足を出して防ぐ、跳ねたボールをデアレンデが持って約45mの独走トライ。38-10とし、ほぼ勝利を手中にした。トヨタVも今季加入のCTBジョセフ・マヌが個人技でディフェンスを崩してトライ。終了間際に交代出場のSH茂野海人がトライを追加したが時すでに遅かった。

プレーヤー・オブ・ザ・マッチは、5本のゴールキックと1PGをパーフェクトに決めた山沢京平が受賞。松田力也の後継者としての実力をいかんなく発揮した。激闘が続くリーグワンのなかで埼玉WKは別格の強さを見せつけている。唯一の全勝チームとなり、どこまで白星街道が続くのか注目だ。一方、トヨタVもアイザイア・マプスア、三木皓正、和田悠一郎、奥井章仁ら若い力が着実に育っている。加えて、13人制のラグビーリーグのスター選手だったジョセフ・マヌも卓越した個人技を披露した。勢いのある選手たちのエネルギーを成績につなげたい。

文:村上 晃一

村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

  • Line

あわせて読みたい

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

ジャンル一覧

人気ランキング(オンデマンド番組)

J SPORTSで
ラグビーを応援しよう!

ラグビーの放送・配信ページへ