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ラグビー コラム 2021年11月18日

【日本ラグビーを支えるスペシャリスト】日本ラグビーの進化を現場で見てきた アスレチックトレーナー皆川彰さんの想い

村上晃一ラグビーコラム by 村上 晃一
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――トレーナーに求められるものに変化はありますか。
「情報化社会ですから、アンテナを張り巡らして、治療もトレーニングも選手に提供していくことが求められますね。道具も進化して、ラグビージャージー、サポーター、スパイク、インソールなど物が良くなっています。選手も貪欲に取り入れていますね」

――インソールは、パフォーマンスにどんな影響があるのですか。
「良いインソールを使うことで、重心、足の踏ん張り方が変わり、アキレス腱はふくらはぎの負担が少なくなるので怪我が減ります。捻挫を繰り返している選手は、テーピングだけではなく、自分に合ったインソールを使うことで怪我をしなくなります。特注のインソールを使っている選手も増えていますよ」

――ジャージーもパフォーマンスに影響があるのですか。
「僕が初めて日本代表のトレーナーになったとき、チームの総務にジャージーを変えてほしいとお願いしました。当時のものは汗を吸ったら重くなっていました。軽くて汗をはじいて落とすようなものに変えてほしかったのです。ジャージーが軽いと後半のパフォーマンスが変わってきます」

――他に皆川さんが変えたことはありますか。
「試合後のストレッチです。昔は、試合が終わったらすぐにロッカーに行って休んでいる選手がいました。それはやめましょう、必ずクールダウンしましょう、と話しました。その必要性を多くの人に知ってもらうために、日本代表の試合後のクールダウンをインゴールでやるようにしました。怪我を抱えている選手はアイシングしてからロッカールームに戻らせました。その後、サントリーでもインゴールでクールダウンをするようになり、それがテレビで映されたことで広がっていったと思います」

――皆川さんがサントリーのトレーナーをされているときに選手だった中村直人さんが、試合前日に腰が痛くて、試合ができるか不安になって夜中の2時くらいに皆川さんに治療してもらったことがあると話していました。
「ありましたね。僕はそういう選手は大歓迎です。昔の釜石の選手はそういう人が多かったです。主力選手だった谷藤尚之さんがこっそり部屋に来たことがあります。他の人に治療しているところを見られたくないんですよ。最初に日本一のチームを経験したのはラッキーでした。サントリーでは釜石より良いチームを作りたい。それが目標でした」

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