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ラグビー コラム 2021年11月18日

【日本ラグビーを支えるスペシャリスト】日本ラグビーの進化を現場で見てきた アスレチックトレーナー皆川彰さんの想い

村上晃一ラグビーコラム by 村上 晃一
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――具体的にはどんなケアをしたのですか。
「練習後のアイシング、食事、練習後の治療がメインでした。当初は、一人で選手全員の体のケアをしていました。40名くらいいるので大変でしたが、できるだけ一日一回は体に触るようにしてコンディショニングを見ていました。ドクターと密に連携して、メディカルチームを充実させていこうというのもサントリーで行ったことです」

――のちに日本代表ヘッドコーチとなるエディー・ジョーンズさんともかなり早い段階で出会われていますね。
「1996年に山本巖さんが日本代表の監督になったとき、エディーさんと、グレン・エラをオーストラリアからアドバイザーとして招へいしました。その時にエディーさんから多くを学びました。大学ラグビーの映像を一緒に見ていた時、エディーさんが僕に『どうして大学生の練習はTシャツなんだ? どうして頭にタオルを巻いているんだ?』と聞くのです。僕は練習だから、と答えました。すると、『練習は試合のためにするのだから、試合で身に着けるもので練習をしなくてはダメじゃないか』と言われました。それで、サントリーも練習着を統一することにしました」

皆川彰さん

――話が前後しますが、1995年のラグビーワールドカップ(RWC)の日本代表にも帯同されていますね。この時の日本代表はどうだったのですか。
「あの頃は韓国と実力が拮抗していて、アジア予選の準備を入念にして、出場することが目的になっていた気がします」

――RWCでニュージーランド代表に大敗したことで、日本ラグビーも急ピッチで世界に追いつこうとしましたね。トレーナーの仕事としてどんな変化を感じていましたか。
「海外の良いところを、どんどん取り入れるようになりました。健康管理、トレーニングすべてです。それぞれの専門家を招くなど、大きく変わりました」

――選手の体力的な部分は進化していますか。
「僕は体力的には落ちていると感じています。持って生まれた肉体のパワーのようなものは昔の選手のほうが凄かったですね。それを生かしきれなかったのが事実だと思います。今の選手はトレーニングで鍛え上げ、組織的、戦略的なもので戦っている気がします」

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