人気ランキング

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

コラム&ブログ一覧

ラグビー コラム 2021年11月18日

【日本ラグビーを支えるスペシャリスト】日本ラグビーの進化を現場で見てきた アスレチックトレーナー皆川彰さんの想い

村上晃一ラグビーコラム by 村上 晃一
  • Line

――ラグビーからいったん離れたのはなぜですか。
「2003年に皆川鍼灸整骨院を開業して、専念しようと思ったからです。トップリーグが始まる年で永友洋司さんがサントリーの監督になって慰留されたのですが辞めました。それなのに、永友洋司さんがキヤノンイーグルスで監督になり、トップリーグに昇格したシーズンに声をかけてもらってラグビーの現場に戻ることができました。秩父宮ラグビー場のロッカールームからグラウンドに出る通路は、いったん暗くなってグラウンドに出ると急に明るくなりますよね。あの雰囲気を久しぶりに味わったら最高に気持ちよくて、感動して、嬉しくて、うっすら涙が出ました」

――皆川さんはリーグワンに向かう横浜キヤノンイーグルスでもアスレチックトレーナー(メディカルアドバイザー)を務めます。どんな役割になるのですか。
「チームメンバーの健康管理、体調管理、障害予防、外傷障害の応急処置、コンディショニングなどです。トレーナーの業務体制に関するアドバイスもします」

皆川彰さん

――トレーナーをしていて、一番の喜び、やりがいは何ですか。
「怪我をした選手が復帰して活躍してくれるのが喜びですが、一番は、試合で怪我無く勝利をつかむことですね。試合での緊張感はなかなか味わえないし、それもやりがいの一つですね」

――トレーナーを目指す人たちに、アドバイスをお願いします。
「とにかく現場に出てほしいです。現場で得るものがすべて自分の実になります。僕は及川先生、松尾雄治さん、日本代表選手たち会って良い経験をしました。現場では教科書に載っていないことをたくさん教えてもらえます。そして、トレーナーはコミュニケーションのテクニックが一番大事です。それは現場でしか学べません」

――最後に今後の目標を聞かせてください。
「横浜キヤノンイーグルスの優勝です。サントリーの頃から縁のある永友洋司さんがGMで、沢木敬介さんが監督です。少しでも力になれたらと思っています。そして、ラグビーをより安全に行える環境の整備、各チームが取り組んでいるアカデミーのサポート、女子ラグビーの強化とサポートもしていきたいです。ラグビーの力になりたいのは、松尾雄治さんのテーピングを巻かせてもらったという、ラグビーに対する恩義を感じるからです。それはずっと変わりません」

★プロフィール
皆川彰(みながわ・あきら)・58歳
1984年新日鉄釜石ラグビー部菅平合宿からトレーナーとして本格的に活動。日新製鋼、高校日本代表を経て、1989~2003=サントリーラグビー部フルタイムトレーナー。1992~97=15人制日本代表、1994~98=7人日本代表を担当。2013年よりキヤノンイーグルスのトレーナーを務める。皆川鍼灸整骨院院長、恵比寿 WITHボディメンテ治療院

文:村上 晃一

村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

  • Line

あわせて読みたい

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

ジャンル一覧

人気ランキング(オンデマンド番組)

J SPORTSで
ラグビーを応援しよう!

ラグビーの放送・配信ページへ