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【ハイライト動画あり】京都産業大学、ムラのある試合運びも開幕2連勝。次節は同志社大学と大学選手権出場を賭けた決戦。ラグビー関西大学リーグ
ラグビーレポート by 京産大アスレチック関西大学ラグビーAリーグ第2節が宝ヶ池球技場で行われた。前節、劇的勝利を飾った京都産業大学、相手は昨季Bリーグで全勝し、前節には同志社大学と接戦を演じた関西大学だ。
「毎週、試合を迎えるごとに安心というか、感謝を含めて試合ができるということに本当にありがたく思っています」と伊藤鐘史監督が語るように難しい状況の中、開催されている今大会だが、今節もチケットは完売していた。
SO西仲のPG
キックオフ後は押し込まれる展開。前半6分にPG(ペナルティゴール)で先制を許し、0-3とされたが、前半11分、敵陣深くでFW(フォワード)がショートパスでフェーズを重ねると、最後はFL(フランカー)城間(御所実業)が中央にトライ。キックも決めて、7-3とした。その後、SO(スタンドオフ)西仲(近大附属)がPGを決め3点を追加する。
さらに突き放したい京産大は前半33分にスクラムで押し込むと、ペナルティを獲得。しかし、2回あったライアウトモールをものにできない。さらに40分、ゴール前でペナルティを得ると、ここまで押し込んでいるスクラムを選択。
そのスクラムでペナルティを得ると京産大は繰り返しスクラムを選択し、トライを狙うがターンオーバー。関西大が約90mを繋ぎ、右隅にトライ。10-10の同点とされハーフタイム。京産大の強みであるセットプレーで取りきれず、反対に同点トライを許す嫌な終わり方だった。
「うちの伝統的な強みであるスクラムとモールで取りきれなかった。そこでボールを失った後、相手にトライを献上してしまった。取り切れていたら、全然違う試合展開になっていたと思います」。
「練習不足なのか、マインドの不足が原因なのか、仕留めきれないので、ここは選手に意識で、もしくは練習で向上することを求めます。ハーフタイムで僕が何か刺激を与えることはなかったです」と、今季から指揮を取る伊藤鐘史監督。
そして、「ゲームプランをまず信じて実行する。それさえすれば、前半肌感覚でいけるというのがあったと思うので。ただ気持ちの部分で、余裕かますなよという事は言いました」。
また、田中利輝主将(東海大仰星)は前半苦戦した理由として「ゲームプランを実行しきれなかったのが1つの要因だと思います。コンタクトでは勝っているという実感があったので、そこにもう少しこだわってダイレクトにプレーすれば、よかったのかもしれないです」と振り返った。
後半キックオフ、前半の悪い流れを切りたい京産大は後半5分に敵陣深くのラインアウトからFWで攻め込みタモエフォラウ(札幌山の手)のトライ。17-10とした。
その3分後には、敵陣に攻め込んだ状況からボールを奪われ、キックでピンチを迎えてしまうが、後半からFBに移動したニコラス・ホフア(札幌山の手)が、懸命の戻りでピンチを救った。
立て続けにトライを奪う
そして、その後に関西大が自陣でオフサイド。PGを沈め、20-10。さらに5分後、ルーズボールを拾うと、後半から投入の城川(常翔学園)などのゲインもあり、一気に押し込む。SO西仲が裏へショートパントを上げると、HO(フッカー)梅基(高岡第一)がキャッチし、そのままトライ。立て続けに得点を奪い、27-10とした。
後半21分にはFWがディフェンスで見せる。関西大にボールを回され、攻め込まれるが、京産大HO梅基がジャッカル成功。続けて23分にはラインアウトから関西大が抜けてきたところを1年生FL三木(京都成章)がジャッカルでボールを奪う。
追加点の欲しい京産大は、後半33分には敵陣深くでペナルティを得るとスクラムを選択。押し込むことはできるが崩れてしまう。しかし、そこからFWが粘り最後はSH廣田(天理)が中央に飛び込む。関西大を突き放すトライとなった。
西仲が6本目のプレースキックを決め、この日はパーフェクト。34-10とした。試合はそのまま終了。後半は関西大を0点に抑え34-10で2連勝を飾った。
主将の田中利輝は「今週のテーマはレベルアップというのを意識していました。先週の立命館大戦でブレイクダウンのボールリリースでルーズな所があったので、そこを改善しようと言ってました」。
ラグビー 関西大学リーグ2020
【ハイライト】京都産業大学 vs. 関西大学
「ですが、今日もそういったところがいくつか見られたて、口だけになっていたのだなと思ったので、同志社戦に向けて引き締めなきゃなというのと、課題も沢山見つけたので、それをこの1週間でしっかりと修正していきたいです」と反省を口にした。
伊藤監督は「後半はよく頑張りました。ただ、ゲームプランを実行しているときはいいんですけど、後半途中で少し軽いプレーが出て、そうなるとまた自分たちが何をしたいのか、というのを見失って相手にまた勢いを与えそうな時間帯があったので、そういう意味では今日は凄くムラがありました」。
「反省材料からレベルアップしていかないといけないなという感じですね。ゲーム中にレベルアップした感じはなかったです」と振り返った。
次節、勝てば全国大学選手権出場決定の大一番は同じく2連勝の同志社大学。今節の反省を生かし、レベルアップして臨みたい。
文/写真:出口敬介(京産大アスレチック)
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