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スペースに走り込むCTB島田
今週末、昨年度の関東大学リーグ戦覇者の東海大学が、早稲田大学の前に立ちはだかる。テンポの速いアタックが功を奏し、未だ負けを知らない早大。関東大学春季交流大会の優勝へ向けて確実な勝利を狙いにいきたい。
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弘前ラグビープロジェクト2026 早稲田大学 vs. 慶應義塾大学
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先週末は東北初開催となる青森県弘前市での『早慶戦』。普段なかなか直接試合を見ることができない地方のラグビーファンが多く集まる中で、試合開始のホイッスルが吹かれた。
序盤から激しく攻め込む早大であったが、慶大の堅守に阻まれてトライには繋がらない。しかし、10分にWTB(ウィング)鈴木寛大(スポ4=岡山・倉敷)が先制トライを奪うと、流れに乗る。
BK(バックス)に負けじと、FW(フォワード)もスクラムでペナルティを獲得し、その後のラインアウトモールでトライラインを割った。29-0までスコアを伸ばして、前半を折り返す。
後半15分、キック処理のミスによるペナルティから慶大に失点を許した。それでも徐々に立て直した早大はBKを中心にトライを量産し、63-5と筑波大戦に続き快勝。強風の影響下においても、安定感のあるアタックをした早大に軍配が上がった。
また、この早慶戦では多くの選手が『赤黒』デビューを経験し、思い出の一戦となったことは間違いないだろう。
東海大は、昨年度のリーグ戦で王者に輝いた。しかし、優勝の立役者であったCTB(センター)コンラッド・セブンスターは春季大会の初戦となる前節を欠場。筑波大の見事なランスキルに翻弄され、敗戦を喫した。
それでも、FWの強靭なフィジカルを活かしたセットプレーは大きく目立つ。ゴール前のラインアウトモールでは、アドバンテージの獲得や、直接押し込むなどしてトライに繋がるシーンがあった。早大はペナルティを与え、東海大を自陣に侵入させないように気をつけたい。
早大の注目選手はCTB島田隼成(スポ3=福岡・修猷館)。圧倒的なスピードで相手のディフエンスラインに何度も飛び込み、粉砕し、敵陣の奥深くまで食い込む。
一方で、がむしゃらなプレースタイルとは対照的な、オフロードパスや裏へのノールックパスといった細かい技術も彼の魅力の1つである。早慶戦ではBKのアタックの核となり、多くのトライに関与した。春季大会での好調を東海大戦でも発揮し、さらなる活躍を見せてくれるであろう。
ライン際を駆け抜けるWTB鈴木
また、WTB鈴木もトライゲッターとして十分すぎる働きでチームの勝利に大きく貢献してきた。前節では、先制トライで試合の均衡を破ると、前半だけで2トライをマーク。快速で相手を置き去りにし、一際目立つ存在感を発揮した。
春季大会ではシーズンの序盤ということもあり、メンバーが頻繁に変動することも珍しくない。そのため、島田や鈴木といった昨年度は出場機会が少なかった選手にもチャンスが回ってくる。
彼らの活躍はチームに新しい風を吹き込み、秋に向けての力となる。東海大戦では、これからの早大を引っ張るニュースターの台頭を期待したい。
対する東海大の注目選手はLO(ロック)カストン・フォヌアだ。試合を通してボールを受け取る回数が非常に多く、アタックの起点となっていた。さらに、力強いキャリーでしっかり接点で前に出て、チームに勢いを持ってくることができるプレイヤーである。
また、リザーブにはSO(スタンドオフ)野口柊が控えている。東海大相模高校で1年時から花園に出場し、3年時には司令塔として神奈川県予選決勝で桐蔭学園高校を破り、優勝の立役者となった。持ち味はロングキック。後半から出場するであろうゲームメイカーの右足に注目したい。
ここまでの2戦は「今年の早大は一味違う」と思わせてくれるような試合内容で、早大ファンに大きな希望を与えた。今年こそ『荒ぶる』を獲ることができるという自信が確信へと変わる、東海大戦はそんな一戦となってほしいと切に願う。
文:池田健晟/写真:伊藤文音、髙木颯人(早稲田スポーツ新聞会)
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