人気ランキング

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

コラム一覧

ラグビー コラム 2026年7月16日

セットプレー安定。攻め手いろいろ。U20日本代表、最終戦の対スペイン撃破でスタンダード向上示す

ラグビーレポート by 田村一博
  • Line


6月27日のU20ニュージーランド代表戦で始まった長い戦いでたくましくなった若者たちが、その集大成を示す。
ジョージアで開催中の『ワールドラグビージュニアワールドチャンピオンシップ2026』に参加しているU20日本代表(以下、日本)が7月17日(20時30分/日本時間 同日25時30分)、大会での最終戦をスペイン相手に戦う。勝てば13位となる(全16チーム参加)。

J SPORTS オンデマンド番組情報

日本代表は今大会でプールBに入り、ニュージーランド、イタリア、スコットランドと戦った。それぞれ21-38、25-41、32-43と敗れ、4チーム×4層に分けられた順位決定戦の中の最下位層、13位~16位決定戦に回った。
その初戦だったアメリカ戦には71-21で大勝。ウルグアイを57-6と一蹴したスペインとのラストゲームに挑む。

プール戦で地力のあるチームと3試合を戦った日本は、大会前に時間をかけて強化を図ったものもあるから、世界の舞台で揉まれて結束力は高まっている。
その事実は、アメリカ相手に11トライを挙げたことにも表れている。

71得点だったその試合は、前半4分に先制トライを挙げて前半だけで4トライを奪取も、2トライを与え、ハーフタイムでは28-14のスコアだった。
そして後半最初の得点を相手に与えて一時は28-21と迫られるも、そこから7トライと力の差を見せつけた。
好機に取り切る力と防御面にはやや不満も残るだろうが、力の違いをきっちりスコアに反映させて試合を締め括った。

快勝を支えたのは、まずスクラムとラインアウト、セットプレーの安定だ。
今大会で戦ってきた相手と比べると受けるプレッシャーは弱かったけれど、しっかり自分たちの力を出し切れたのは、2月からの強化合宿で積み上げてきたものがあるからだ。「自分たちで考えて対応できるようになった結果」とチームを率いる大久保直弥ヘッドコーチは言う。

セットプレーでミスが出なかったことについて坪根章晃主将は、ピッチ上での体感をこう語った。
「一人ひとり、自分たちのできること、目の前のことに集中してやり切ろう、とみんなに言いました。自分たちにフォーカスした結果が出たと思います」

大久保HCは、プールステージでニュージーランド、イタリア、スコットランドに敗れ、目指していた上位進出が叶わぬ結果となった中でこの試合に完勝した選手たちの姿勢を評価した。

「アメリカ戦は、マインドセットがもっとも重要だという共通認識を持って臨みました。その中で、フィジカル面が強いアメリカ相手に50点差をつけて勝った。U20(代表)のスタンダードを飛躍的に向上させ、今後につながるという手応えを感じています」

J SPORTS 放送情報

同コーチはスペイン戦に向け、「さらにU20代表としてのスタンダードをあげつつ、勝利にこだわって戦いたい」とする。

その戦いに臨む23人の出場予定選手たちも、ジョージアでの日々で得たものを出すつもりだ。
セットプレー安定の鍵を握るFWのフロントファイブは、PR李星河、HO三浦颯太、PR佐々木大斗、LO熊谷鼓太郎、LO百武聖仁。この5人は、大会初戦のニュージーランド戦でも1番から5番のジャージーを着ていた。その事実からは、チームの逞しさと信頼感が伝わる。スペイン相手にも攻守のプラットホームとなるところを安定させてくれそうだ。

司令塔役を任されるのは丹羽雄丸。今大会では3戦目のスコットランド戦以外すべての試合で10番を背負い、自らも仕掛けるスタイルで、積極的なゲームコントロールを見せてきた。今回の試合でも周囲の力を引き出す。

プールステージではチームを前に出すタテへのプレーで貢献したCTB岩倉吏臣がアメリカ戦では3トライのビッグパフォーマンスを披露したが、フィニッシャーとして期待されるのがWTB内田慎之甫だ。瞬間的に加速できる高い走力は必見。アメリカ戦で2トライを挙げたほか、大会での4戦で4トライと高い決定力を見せている。SHの位置から仕掛けることもあり(アメリカ戦でも、その状況からトライ!)、チームのアタックの幅を広げてくれる存在だ。

CTB福田恒秀道は好ランナーで、FB古賀龍人の強気なプレーもチームに勢いを与える。
最終戦でも相手を圧倒し、2026年U20日本代表の到達点を可能な限り引き上げてくれることを期待しよう。

文: 田村 一博

田村一博

前ラグビーマガジン編集長。鹿児島県立鹿児島中央高校→早稲田大学。早大GWラグビークラブでラグビーを始める。ポジションはHO。1989年、ベースボール・マガジン社に入社。ラグビーマガジン編集部に配属される。1993年から4年間の週刊ベースボール編集部勤務を経て、1997年からラグビーマガジン編集長に就く。2024年1月に退任し、現在は編集者、ライターとして活動。

  • Line

あわせて読みたい

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

ジャンル一覧

J SPORTSで
ラグビーを応援しよう!

ラグビーの放送・配信ページへ