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ラグビー コラム 2020年11月10日

【ハイライト動画あり】早稲田大学、筑波大学を破り5戦全勝で早慶戦へ。ラグビー関東大学対抗戦

ラグビーレポート by 早稲田スポーツ新聞会
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先週末、昨季王者の明治大学が慶應義塾大学に敗れ、大混戦となったラグビー関東大学対抗戦。Aグループ8大学の中で唯一黒星のない早稲田大学は、このままトップを走り続けるべく、筑波大学との一戦に臨んだ。

開始8分で筑波大がシンビンを受け数的優位に。この状況を生かしてモールを組み、先制点を奪取。順調に得点を重ね、38-10で前半を終えた。後半は前半とは打って変わって拮抗(きっこう)した展開になる。筑波大のBK(バックス)陣を止めきれずトライをされるシーンはあるものの、前半のリードを守り切り50-22と勝利を収めた。

ゲームが動いたのは開始8分。筑波大の選手が危険なタックルによってシンビンを受け、10分間の一時退場になると、優位な状況を生かしてラインアウトからモールを組み、最後はフッカー宮武海人(政経3=東京・早大学院)がトライ。

丸尾崇真主将のトライ

その後、すぐに同点に追いつかれるが、筑波大の選手がもう一人シンビンで一時退場し、一時は15人対13人の状態になる。この好機を逃さない早大は、スクラムからNO8(ナンバーエイト)丸尾崇真主将(文構4=東京・早実)が抜け出してトライを奪う。

さらに、32分にはこの試合MOM(マン・オブ・ザ・マッチ)に選ばれたCTB(センター)平井亮佑(スポ4=福岡・修猷館)が、インゴール中央を駆け抜けてグラウンディングするなど、終わってみれば前半だけで6トライの猛攻。38-10で試合を折り返した。

後半開始5分、筑波大のゲインを止めることができずトライを献上してしまう。セットプレーでは終始優勢だったが、パスミスや筑波大のスピードある展開ラグビーに苦しみ、前半のようにはトライを量産できず、得点だけ見れば後半は12-12のイーブン。

しかし、後半21分には、ラインブレイクしたSH(スクラムハーフ)小西泰聖(スポ2=神奈川・桐蔭学園)からのパスをCTB長田智希(スポ3=大阪・東海大仰星)が受けて前進。最後はサポートに入ったFL(フランカー)坪郷智輝(法4=埼玉・川越東)がフィニッシュ。早大らしい細かいパスワークを駆使したトライで連携の強化を見せつけた。

ラグビー 関東大学対抗戦2020

【ハイライト】早稲田大学 vs. 筑波大学

最後の20分間は得点が動かず、50-22と前半のリードを守り切った早大に軍配が上がった。

堅実な試合運びで勝利を収めた早大。後半のミスの多さやトライを取り切れなかった点に不安は残るものの、対抗戦首位の座を守り切った。1年時から(フルバック)として先発してきた河瀬諒介(スポ3=大阪・東海大仰星)のSO(スタンドオフ)起用も、相良南海夫監督(平4政経卒=東京・早大学院)は「80分やり切ってくれてよかった」と高評価だ。

SOで起用された河瀬

コロナ禍により例年以上に選手層の確保が大事だと言われるこの対抗戦で、新しい選手起用の形を実践できたことは大きい。次戦はいよいよ伝統の早慶戦。例年接戦となる慶大戦をどのように戦うか。「今日出た成果と課題を生かしてしっかりと次の慶應義塾大学戦へ準備していきたい」とLO(ロック)下川甲嗣副将(スポ4=福岡・修猷館)は語る。

ここで中15日と次戦まで期間が空くが、このスケジュールの中でどれほど課題を修正し、どのようなチームに仕上げてくるのか。昨年度果たせなかった対抗戦全勝優勝まで、早大は突き進むのみだ。

文:内海日和/写真:初見香菜子、細井万里男(早稲田スポーツ新聞会)

早稲田スポーツ新聞会

早稲田スポーツ新聞会

1959(昭和34)年創刊。人気の野球、ラグビーを中心に早大体育会44部をくまなく取材し、年12回の新聞発行およびWebやSNSによる情報発信を行う。現在部員170名で活動。»早スポHP»Twitter»Facebook

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