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ラグビー コラム 2020年3月3日

実力拮抗のスーパーラグビーは全勝チームが消滅 第5節も僅差勝負多く、NZカンファレンスは3勝が4チームに!

村上晃一ラグビーコラム by 村上 晃一
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スーパーラグビー2020は実力拮抗の戦いが続いている。2月28日~3月1日、第5節の6試合が行われたのだが、15チーム中唯一全勝で走っていたストーマーズ(南アフリカ)がブルーズ(ニュージーランド)に敗れた。スーパーラグビーは18節にわたるレギュラーシーズンのあと、上位8チームがプレーオフトーナメントに進む方式だ。第5節はまだ序盤だが、今季は圧倒的な力で走るチームがない。ニュージーランド(NZ)、オーストラリア(AUS)、南アフリカ(SA)という3つのカンファレンス内の勝ち点争いも僅差で何が起こるか分からない。

第5節を振り返っておこう。日本のサンウルブズが所属するAUSカンファレンスでは、レベルズが2月28日(金)、NZのハイランダーズとアウェーで対戦。前半7分にCTBビル・ミークスのトライで先制すると、13分にHOエイノル・ランギ、20分にWTBアンドリュー・ケラウェイと3連続トライ。すべてのゴールをSOマット・トゥームアが決めて21-0と大きくリードし、ハイランダーズの反撃をしのぎ、今季2勝目をあげた。最終スコアは28-22だった。

3連敗スタートのワラターズ(AUS)は、FLマイケル・フーパーの活躍もあって、29-17でライオンズ(SA)を破った。後半15分、自陣から切り返し、フーパー、FBカートリー・ビールとオーストラリア代表コンビでつなぎ、最後は21歳のWTBジェームズ・ラムが決めたトライは圧巻だった。

サンウルブズは、2月29日(土)、NZのネイピアでハリケーンズと戦い、15-62と大敗した。サンウルブズは前半3分、相手のタッチキックをクイックスローイングで攻め、LOマイケル・ストーバーグが先制トライをあげた。これで勢いに乗りたかったが、タックルミスもあってハリケーンズのWTBコーバス・ファンヴァイクにトライを奪われると、オールブラックスのSHでもあるTJ・ペレナラの卓越した戦術眼にディフェンスを揺さぶられ、次々にトライを奪われた。組織ディフェンスも不安定で一対一のタックルも決まらず、ミスタックルは「35」。課題の多い内容だった。逆にハリケーンズのクリエイティブなアタックはホームの観客を喜ばせた。3勝目をあげてNZカンファレンス2位に浮上。勢いに乗るかもしれない。

前節、サンウルブズに快勝したレッズは、29日(土)、ブリスベンのサンコープスタジアムでシャークス(SA)を迎え撃った。接戦になったが、16-21とシャークスのリードで迎えた後半20分、レッズのPRタニエラ・トゥポウがボールをインゴールへ。しかし、これが映像判定で認められず、チャンスを逸した。その後、シャークスのCTBルカンヨ・アムがレッズのパスをインターセプトして独走トライを決めて勝敗は決した。最後はシャークスが3トライ以上差をつけるボーナス点を狙って攻め、レッズももう1トライを狙って攻めたことで試合終了を告げるホーンのあとも7分間攻防が続いた。

総合首位を走っていたストーマーズは、29日、地元ケープタウンでNZのブルーズと対戦したが、序盤からブルーズの波状攻撃を止め切れず敗北。ブルーズのSOオテレ・ブラックは、トライ後の3本のゴールと4PGをすべて成功させた。ブルーズは3勝目となり、NZカンファレンスは、1位クルセイダーズ(勝ち点14)、2位ハリケーンズ(勝ち点13)、3位チーフス(勝ち点13)、4位ブルーズ(勝ち点13)までは3勝で並んでいる。敗れたストーマーズは4勝1敗で勝ち点「17」。シャークスも4勝1敗だが、勝ち点は「16」でかろうじて首位に立っている。

第5節最後は、3月1日(日)、南アフリカのプレトリアにて、ブルズ(SA)とハグアレス(アルゼンチン)が戦った。WTBエミリアーノ・ボフェリのトライで先制したハグアレスが、6トライを奪い、39-24で勝利した。前半36分、SOホアキン・ディアス・ボニージャのラインブレイクからのノールックパスでのトライアシストは必見だ。

第6節は、3月6日(金)~8日(日)に開催される。サンウルブズは、新型コロナウイルスの影響で試合会場が変更になり、ブリスベンで6日(12:45キックオフ)、AUS1位のブランビーズと対戦する。

文:村上 晃一

村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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