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ラグビー コラム 2019年6月14日

帝京、春の優勝を掛け、早稲田との最終戦に臨む。ラグビー関東大学春季大会

ラグビーレポート by 帝京スポーツ新聞部
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6月、悔しい思いをさせられた明治大学戦、そして、主将の本郷泰司(4年=京都成章)が帰ってきた立命館大学戦を終え、帝京大学は春シーズン最終戦となる早稲田大学戦に臨む。

6月2日(日)、千葉県成田市で行われた「成田ラグビーフェスティバル」。メインとして組まれたカードは、悔しい思いをさせられた明治大学との対戦だった。試合は17-35で敗戦。今季も明治に敗れてからのスタートとなった。

試合開始前、帝京大はいつにもまして長い時間をかけて円陣を組んでいた。昨年の明治との対戦の影響がかなりあっただろうか。チームのみんなで思いをひとつにしてから試合に臨むためだろう。

ゲームではスクラムが押される場面が目立った。スタメンで唯一の4年生のPR(プロップ)北隼人(4年=筑紫)は「スクラムで受けてしまった。(明治のスクラムは)普通に組んでこなかった。帝京大の3番よりに組んできた感じ」と印象を語った。

また、北はこの試合、唯一の4年生スタメンとして出場。「例年なら4年生が多くいるが、今年は少ない」と危機感を持った。

8日(土)、滋賀・大津で行われた「滋賀県ラグビー祭」での立命館大戦は24-14で勝利。この試合、なんといっても大事なことは、主将の本郷が帰ってきたことだ。

1月2日の大学選手権準決勝の天理大戦で左肩を亜脱臼した。そこから5か月ぶりの試合となった。試合中は仲間がトライを挙げるとすぐに駆け寄り、称賛の声をかけていた。

写真:ケガから復帰した本郷

自身も80分間フル出場し、久しぶりの地元での試合を楽しんでいるようだった。試合後にはサイン会や記念撮影などにも気さくに応じていた。

試合後、本郷は「けがから復帰して今日が久しぶりの試合。『やってやろう!』という気持ちで臨んだ。試合勘はまだ戻っていない部分が多かったが、自分にできることはできたんじゃないかと思う」。

また、本郷の父である秀具(ひでとも)さんも観戦に訪れていた。秀具さんは「ひたむきに、あきらめることなく、チャレンジしてほしい」とエールを送った。

写真:前に出るWTB木村

会場の皇子山陸上競技場は京都からも近く、帝京大には京都出身のメンバーも多い。

WTB(ウイング)木村朋也(3年=伏見工業)は「僕らはもっと点差をつけて勝てたかもしれない。そこを見直したい」と反省点をあげた。

また、友人らも観戦に訪れている中での試合ということもあり、「モチベーションもあがるし、頑張ろうという気持ちになる」と笑顔を見せた。

次戦の対戦相手である早稲田大は昨年度、対抗戦では45-28で帝京大が勝利。毎日30分は練習していたスクラムで早稲田大FW(フォワード)を圧倒。2本のスクラムトライを奪った。

しかし今季、帝京大はスクラムに苦戦している。セットプレーを制することが重要である。

その中で北は「セットプレーを支えるために選ばれていると思っている。スクラムでは自分たちから仕掛けていきたい」と意気込んでいる。

一方、早稲田大は主将の齋藤直人(4年=桐蔭学園)やSO(スタンドオフ)岸岡智樹(4年=東海大仰星)などがメンバーからはずれている。

また、直近の明治大戦ではFL(フランカー)幸重天(4=大分舞鶴)らが負傷交代するなど、メンバーが揃っていない状態にある。ともにけが人が多いため、総力戦になりそうだ。

また、帝京大、早稲田大、東海大学の3校は現在、勝ち点が20と同率で並んでいる。

帝京大が優勝するためには早稲田大に勝つことは絶対条件だ。かつ東海大よりも勝ち点が上回らなければならない。

2年ぶりの春制覇へ。再び王者にとして頂点に立つまで勝ち進むのみだ。春季大会を優勝で締めくくり、最高の形で締めくくりたい。

帝京大学vs.早稲田大学の試合は、6月16日(日)午後0:55から、J SPORTSオンデマンドでLIVE配信される。

文/写真:太田和樹(帝京スポーツ新聞部)

代替画像

帝京スポーツ新聞部

1996年創刊。帝京大学体育局所属の公認クラブにして唯一の学生新聞。ラグビー部をはじめ、柔道部、空手部、野球部など帝京大体育局の情報を年4回の発行で熱く伝える。現在部員13名で活動。 Twitter @teikyo_sports

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