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6月12日(水)、9月20日に開幕するラグビーワールドカップまで100日となった。3度目の大会出場目指すベテランSH(スクラムハーフ)、「フミ」こと、田中史朗(34歳/キヤノン)に意気込みを聞いた。
「100日前で興奮している」というフミはこう続けた。「チームはまだ100%できあがっていないので、そこをしっかり詰めてやっていけば、前回を超えられるチームになれると思います」。
4年前との違いを聞かれて「今回はサンウルブズというチームがあって、戦い方の認識が一緒の中でプレーしている。代表としてのラグビーの入り方が楽になり、チームとして早くまとまりやすくなっている」。
「リーダーとしてチームを引っ張っていきたい思いも持っているので、前回よりいいチームができあがると思います」と答えた。
日本代表の指揮官はハイランダーズ時代に一緒にスーパーラグビーを制したジェイミー・ジョセフHCであり、アシスタントコーチは田中の師であり、三洋電機(現パナソニック)時代にハーフ団を組んだ「ブラウニー」ことトニー・ブラウンである。
「ジェイミー、ブラウニーと一緒にできるのは光栄です。そのため(最終スコッドの)31人に選ばれて、(ワールドカップに)出る権利を得ないといけない」。
「そのために必死に頑張っています。彼らと一緒にワールドカップでラグビーしたい」。
34歳と日本代表のBK(バックス)では最年長となった。3度目、そして日本で開催されるワールドカップへの思いは強い。
「ラグビーを一生できるわけではない、僕の中では最後になるのかなと感じています。でも経験があるので、不安は全然ない。楽しみの思いが強いですね」。
「人生の最後のワールドカップをどれだけ楽しんで、結果を残せるかが重要になってくる」と静かに闘志を燃やしている。
現役最後のワールドカップへ――。リーダーのひとりであるフミは今日も練習から声を出してチームを引っ張っていく。
文/写真:斉藤健仁
斉藤 健仁
スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント
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