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パワフルなプレーぶりから「トンガン・ソー」と呼ばれるタニエラ・トゥポウ(レッズ)
サンウルブズの今季11試合目となるレッズ戦は、オーストラリア・ブリスベンのサンコープスタジアムで、5月3日(金)、日本時間の18:45より行われる。トニー・ブラウン ヘッドコーチは次のようにコメント。「今回は先発メンバーに堀江、三上といった日本人のフロントローを揃えました。また、ボスアヤコがセンターからNO8に戻ってきたことで、フォワードとして圧倒した試合運びになることを期待しています」。
スクラム最前列は、三上正貴、堀江翔太、山下裕史で組む。日本代表選手は長谷川慎FWコーチのきめ細やかなスクラム指導を受けており、サンウルブズとは組み方が違うことで選手からは戸惑いの声が聞かれていた。この3人はラグビーワールドカップ(RWC)日本大会でも活躍が期待されており、日本代表流のスクラムで攻撃の起点を安定させたい。また、CTBにはスコットランド代表経験のあるフィル・バーリーが怪我から復帰し、ジェイソン・エメリーとコンビを組む。前節は立ち上がりに、スクラム、ブレイクダウンで圧倒された。試合の入りは何より大切になる。
対するレッズは、ここまで4勝5敗でオーストラリア・カンファレンスの4位。サンウルブズの一つ上にいる。オーストラリア代表選手は少ないが、RWC日本大会で注目と言えば、PRタニエラ・トゥポウ(175cm、128kg)だろう。サンウルブズとレッズは、第5節に秩父宮ラグビー場で対戦し、34-31の接戦でレッズが勝利したが、トゥポウはコンディションを整えるために欠場していた。
トゥポウは、1996年、トンガ生まれの22歳。ニュージーランドの高校時代に凄まじい突進でトライをあげたシーンがYouTubeで流れ、世界を驚かせた。背番号3番でいわゆる典型的なプロップ体型の選手が、激しいコンタクトでタックラーを吹っ飛ばし、次の瞬間には小刻みなステップワークで次々にタックルをかわしてスピーディーに突進するのだから、ラグビーファンの興味をそそるのも無理はない。
海外も含めて複数のクラブが彼に興味を示したが、トゥポウはオーストラリアに住む兄クリフの誘いもあって、オーストラリア代表を目指し、18歳でブリスベンのブラザーズクラブに加入し、そこからスーパーラグビーに上り詰めた。2017年にはオーストラリア代表入り。11月24日のスコットランド代表戦でテストマッチデビューを果たした。2018年は10試合に出場し、計11キャップを数える。パワフルなプレーぶりからニックネームは「トンガン・ソー」。ソーはアメリカのマーベルコミックに登場する怪力を誇るヒーロー雷神ソーにちなむようだ。サンウルブズにとっては脅威だが、そのパワフルな突進は魅力がある。力強くスクラムを組み、ボールを持てばバックス並みのスピードで突進する新時代のプロップに、ご注目を。
村上 晃一
ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。
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