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ラグビー コラム 2026年6月5日

サプライズ引退の垣永真之介も先発。3位決定戦はエモーショナルな戦いに!

村上晃一ラグビーコラム by 村上 晃一
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NTTジャパンラグビーリーグワン2025-26トーナメントは、いよいよトップ4による最終順位決定戦となる。6月7日、国立競技場で開催されるファイナルの前日(6日)は、秩父宮ラグビー場で3位決定戦が行われる。相対するのはレギュラーシーズン2位の埼玉ワイルドナイツ(埼玉WK)と、4位の東京サンゴリアス(東京SG)だ。5月30日、31日の準決勝で敗れた者同士の戦いになるが、引退する選手や退団する選手がメンバーに名を連ねており、心を揺さぶられる戦いになりそうだ。

両チームは今季レギュラーシーズンで2度対戦しており、埼玉WKが2勝している。しかし、内容はいずれも僅差だ。1月24日の第6節では、31-30のわずか1点差での決着。3月28日の第13節では、東京SGが終了間際までリードしていたが、後半33分からの2トライで埼玉WKが逆転勝ちを収めている。東京SGにとっては悔しい敗戦の雪辱を果たす大きなチャンスが巡ってきたわけだ。

ただ、リーグワンのスタッツを担当するOPTAによれば、埼玉WKは東京SG戦では、現在1試合平均12.3点差をつけて9連勝中。最後に敗れたのは、2017-18シーズンの決勝(8-12)だ。今季の戦いぶりからしても埼玉WK有利だが、これでシーズン終了の一発勝負は何が起こるかわからない。埼玉WKも昨季の3位決定戦で神戸スティーラーズ(神戸S)に敗れており、今回は負けられない思いが強いだろう。

 

東京SGの今季のチームスローガンは「PROUD TO BE SUNGOLIATH」。まさに誇りをかけた戦いになる。登録メンバーは、神戸スティーラーズとの準決勝から、先発15名で9名の変更がある。FW第一列の1番は小林賢太から山本敦輝、そして、3番は竹内柊平がリザーブに下がり、引退を証明している垣永真之介が先発する。レギュラーシーズンの第18節では、シーズン中に現役引退を表明した中村亮土流大のセレモニーの最後に登場して、サプライズで引退表明した垣永。ファンにとっては、あの雄叫びを見られる最後のチャンスが巡って来た。流、中村、今季限りで退団を表明したチェスリン・コルビはリザーブから出場することになる。その雄姿を目に焼き付けたい。

 

準決勝でクボタスピアーズ船橋・東京ベイに惜敗した埼玉WKは、その試合から先発15名では5名の変更がある。今季は怪我で出場できなかった南アフリカ代表のLOルード・デヤハーが初登場。その存在感を見せつけそうだ。仕事人のジャック・コーネルセンはリザーブに下がって、NO8はカイポウリ ヴィリアミアフが先発。準決勝で負傷退場のSO山沢拓也は欠場し、齊藤誉哉が先発する。準決勝では交代出場で爆発的なスピードを披露したWTBモーリス・マークスも先発し、野口竜司竹山晃暉に代わって14番に入り、FBはトム・パートンが第16節以来の先発となる。埼玉WKのスローガンは「Keep the Dream Alive」。何事があっても精神的強さを持って「夢の実現」に挑み続けるということだ。ずっと応援し続けてくれるファンのためにも、負けられない戦いになる。

堅守の埼玉WKをアグレッシブアタッキングラグビーの東京SGがどう崩すか。埼玉WKが粘りの防御から得点を重ねるのか。持ち味を出し合う戦いになるだろう。OPTAのスタッツによれば、東京SGの中野将伍はディビジョン1出場直近4試合では、6トライに直接関与(2トライ、4トライアシスト)するなど好調だ。一方で埼玉WKのディラン・ライリーのドミナントキャリー(接点で押し勝つ突進)率はリーグワントップの71.4%。出場直近5試合では、合計15のタックルブレイクと6のラインブレイクを記録している。中野とライリーのCTB対決も見逃せない。

勝ってシーズンを終わることができるのはどちらなのか。今季最後の戦いは、チーム一丸はもちろんのこと、サポーターも含めての総力戦となる。トップリーグ、リーグワンの優勝経験のあるチーム同士、最後まであきらめない熱い戦いが繰り広げられそうだ。

文:村上 晃一

村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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