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モーター スポーツ コラム 2022年12月7日

野尻智紀 “王者”にふさわしい底力と驚異の対応力

モータースポーツコラム by 吉田 知弘
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【一晩で見事に挽回したTEAM MUGENの底力】

野尻智紀(左)と笹原右京(右)

迎えた土曜日の第9戦。今回は2レース制ということで、朝9時過ぎから公式予選が始まる。気になるTEAM MUGENの挽回はあるのか? 関係者やファンが固唾を飲んで見守る中、Q1が始まると……昨日までの流れとは全く逆の展開が起こった。

A組の笹原右京が1分37秒302でQ2進出を果たすと、B組の野尻智紀も1分36秒931をマークし、共にトップタイムではなかったものの、しっかりとQ2にコマを進めた。

そして、圧巻だったのはQ2のアタックだ。Q1の時点では、ライバルに先行されている状態だったが、短いインターバルの間に、マシンセッティングの微調整を行い、さらにタイムを更新してみせた。特に2連覇をかける野尻&1号車メンバーは大幅なタイム更新を実現。実にQ1から0.9秒もタイムアップし、1分36秒020をマーク。2番手以下に0.242秒もの大差をつけ、ポールポジションを手にした。さらに相方の笹原も1分36秒452で4番手につけ、TEAM MUGENは前日の不調を一気に取り返す活躍ぶりを見せた。

これに対し、逆転チャンピオンを狙うライバルたちは一転して苦しい展開に追い込まれる。フェネストラズは、ここにきてパフォーマンス不足に悩まされ、16番手に沈み、Q1B組で2番手通過を果たし、一時は上位グリッドも期待された平川もQ2では伸び悩み、11番手に終わった。

今のスーパーフォーミュラは、全体が僅差な上に予選までに走行できる時間も限られている。ゆえに、フリー走行の走り出しが悪いと、その流れを最後まで引きずってしまう可能性も十分にあるのだ。なのに、TEAM MUGENの2台は、たった一晩で課題を克服し“いつも通り”トップに上り詰めた。

「最終戦に向けてふたりのドライバーともがポール・トゥ・ウィンを狙ってクルマを作ってきましたけど、それがなかなか狙いどおりに行かないってのがスーパーフォーミュラの難しいところで……。さらに、あのフリー走行の時間内で修正できずに終わってしまって、本当に不安でしかなかったです。金曜日の夜は9時、10時ぐらいまでドライバー、エンジニアが残って、解析等を行なっていました。そこまでドライバーが残ることはないんですけども、遅くまで悩んでやった結果、うまくいきました」

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