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サイクルロードレース コラム 2026年7月1日

【輪生相談】ロードバイクでのチューブラータイヤの今後はどうなると予想されるでしょうか?

輪生相談 by 栗村 修
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数十年間ロードバイクに乗っています。チューブレスタイヤの進化に伴い需要も多く、チューブラーはおろかクリンチャーよりも、プロ、アマ問わずチューブレスが主流になっていると感じています。
私のクロスバイクはクリンチャーですが、ロードバイクはチューブラーしか使用したことがない珍しい部類のサイクリストです。長年チューブラーに乗っている私としては、今後タイヤ及び専用のホイールが製造されなくなってしまうのではと危惧しています。
チューブラーは、タイヤの接着やパンクした際の交換の手間、高コストの問題等があります。ただ、しなやかな乗り心地と軽量性に加え、リム打ちパンクのリスクがとても低い、といったメリットがあるのも事実です。私自身、運が良いのもあるのか年間通してパンクは1回あるかどうかで、乗り心地も大変気に入っています。
シクロクロスやトラックでの需要はまだあるようですが、ロードバイクでの今後はどうなると予想されるでしょうか? 栗村さんの見解をぜひお聞きしたいです。

(男性 会社員)

 

たしかに、チューブラータイヤは今となっては少数派ですが、あのしなやかさと踏み出しの軽さ、リム打ちパンクに対する強さにはデータだけでは見えない魅力がありますね。

ロードレースの世界では、チューブラーはもう主役の座を完全に降りたと言ってよいでしょう。たとえば、2025年のツール・ド・フランスではどのチームもチューブラーを使っていません。チューブラーは接着層に起因する転がり抵抗によってチューブレスや最新クリンチャーに対する優位性を失ったことが、その一因とされています。

ただ、トラック、シクロクロス、室内焼技などに需要がある限りはすぐにチューブラーが消えることはないと思いますが、先に専用ホイールがなくなるかもしれません。いずれにせよ、ずっとチューブラーを使い続けるのは難しそうです。お気に入りのタイヤを多めに確保しておき、いまのホイールを大切に長く使うしかないかもしれません。

問題はその後ですが、僕は、現代的なワイドリムのホイールを導入した上で、チューブレスタイヤ、もしくはTPUチューブ+クリンチャーという、現代的な足回りを試してみることをお勧めします。

今のホイール・タイヤシステムは、食わず嫌いで終わるには惜しいほど、転がり抵抗の低さやグリップ、低圧による乗り心地の良さを持っています。超軽量ですが、乗り心地の硬さが弱点だと言われていたTPUチューブも、最近は改善傾向にあるようで、進化のスピードには驚くばかりです。

チューブレス(レディ)タイヤは、ホイールへの装着やシーラントの存在など運用にちょっとした難しさがありますが、質問者さんはリムセメントを使うチューブラーを長く使ってきたわけですから、そこもスムーズに移行できるかもしれません。

あるいは、クリンチャー+高性能TPUチューブならば、出先でもしパンクしても修理は簡単です。乗り味にこだわるならば、ラテックスチューブという選択肢もありますね。他にも、空気が抜けづらいブチルチューブも各社から色々と出ています。

ちなみに僕は、セルフメンテナンスを行う上で、「シーラントを入れる」という仕組みにどうしても抵抗を感じてしまい、つい「クリンチャー+高性能TPUチューブ」という組み合わせの未来に期待してしまいます。もちろん、専属メカニックがいて自分でメンテナンスをする必要がないのであれば、性能に優れたシステムを選びますが。

足回りの進化は、近年のロードバイクを取り巻く変化の中でももっとも大きなものの一つです。僕もチューブラー時代を走った元選手ですが、トレーニングに復帰して現代的なホイールを使ってみたところ、その違いに驚きました。

しばらくはチューブラーを愛用しつつ、その先を前向きに模索するのも楽しいかもしれません。

 

文:栗村 修・佐藤 喬

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栗村 修

中学生のときにTVで観たツール・ド・フランスに魅せられロードレースの世界へ。 17歳で高校を中退し本場フランスへロードレース留学。その後ヨーロッパのプロチームと契約するなど29歳で現役を引退するまで内外で活躍した。 引退後は国内プロチームの監督を務める一方でJ SPORTSサイクルロードレース解説者としても精力的に活動。

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