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こんにちは。私は今高校生なのですが、中学2年からロードバイクを初めて四年目になろうとしています。自転車を始めたての頃はとにかく自転車に乗ることが大好きでずっと乗っていました。しかし、高校1年から競技を真剣に始めてから、楽しさを感じられなくなり、自転車に乗らない日も増えていきました。親にはもうやめろと言われましたが、正直まだやめたくありません。モチベーションは無いですが自転車自体はまだ好きです。どうすれば良いですか?
(男性 高校生以下)
率直、かつ切実なご質問ありがとうございます。
まず最初にお伝えしたいのは、誰にとっても、モチベーションは有限かつ脆いということです。もちろん個人差はありますが、モチベーションが尽きることは珍しくありません。この点を見落として、モチベーションに満ちた他人とご自分を比較してしまうと、非常にまずいことになります。
モチベーションの源は、大きく三つあるように思います。
まず、目標や、質問者さんが「ああいう選手になりたい」と思える存在への「憧れ」。次に、レースの成績やパワーメーターの数値といった「結果」。結果が出るとモチベーションは上がりますが、その逆もしかりです。そして最後が、実際に自転車に乗っているときの「楽しさ」です。機材が好きな人も楽しさ枠ですね。
僕の経験では、このうち「結果」モチベーションが一番脆いようです。というのも、結果が出なくなっただけで、簡単にしおれてしまうからです。逆に、「楽しさ」モチベーションはいちばん強いというか、最後まで残りますよね。あと、質問者さんの年齢だと、「憧れ」モチベーションも強いと思います。
僕くらいの年齢になると、若い頃のように強くなり続けるのは難しくなります。それでも楽しく自転車に乗り続けている人が多いのは、自転車で走ることそのものがモチベーションになっているからでしょう。僕もホビーレーサーとしてロードバイクに乗るようになってから2年弱が経ちますが、最近は一時期に比べるとレースへ出場する意欲が少し低下しています。その一方で、自転車に乗っているときの楽しさはむしろ増していて、まさに質問者さんと同じような境遇になっています。
質問者さんは、おそらく「結果」から来るモチベーションが枯渇しつつあるように思います。というのも、「競技をはじめてから」楽しくなくなったと書かれているためです。さらに、「憧れ」モチベーションも、あまり強いものがないのかもしれません。
そこで、もう一度、ご自身のモチベーション源を整理することをお勧めします。
質問者さんは、何のために競技を続けているのか? その目標は達成可能か? だとしたら、いつまでにどのような結果を残せば達成したといえるのか?
質問者さんの「モチベーションは無いですが自転車自体はまだ好きです」という言葉は、一見、矛盾しているようですが、つまりこういうことではないでしょうか。「『今の環境で競技を続ける』モチベーションは無いですが『自分の意思で続ける』自転車自体はまだ好きです」
ならば、部活からクラブチームに場所を移すなど、環境を変えれば競技へのモチベーションは復活するかもしれません。もしくは、もう競技への関心が弱まっているならば、趣味としての自転車に切り替えた途端にモチベーション(楽しさ)が復活する可能性があります。
どんなトッププロでも、モチベーション問題は切実です。最近のロードレース界で異競技・異種目出身者が目立つ理由の一つは、いろいろな種目に取り組むことで、それぞれの種目へのモチベーションが尽きるのを防げているからでもあると思います。
ぜひ、ご自身の心と相談してみてください。
ロードレース、ロードバイクに対するモチベーション源の整理をお勧めします
文:栗村 修・佐藤 喬
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栗村 修
中学生のときにTVで観たツール・ド・フランスに魅せられロードレースの世界へ。 17歳で高校を中退し本場フランスへロードレース留学。その後ヨーロッパのプロチームと契約するなど29歳で現役を引退するまで内外で活躍した。 引退後は国内プロチームの監督を務める一方でJ SPORTSサイクルロードレース解説者としても精力的に活動。
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