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サイクル ロードレース コラム 2023年10月27日

【ツール・ド・フランス2024 ルートプレゼンテーション】ツール史上初がたくさん詰め込まれたイタリア・フィレンツェ〜ニースまでスーパーハードな3週間

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
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第20ステージ

第20ステージ

イゾラ2000のスキーリゾートで勝負を決した翌日、大会最終日前日の第20ステージでは、今大会最後にして4度目の山頂フィニッシュを争う。

ニース閉幕はまた、歴代開催委員長の夢である「山と大会フィナーレの接近」をも可能にした。前日よりもさらに短い133kmのコースでは、4つの峠と標高差4400mが襲い掛かる。60年以上ツールに登場していないというブロス峠の九十九折で始まり、この春のパリ〜ニースタデイ・ポガチャルが制したクイヨル峠で締めくくられる。

第21ステージ

第21ステージ

■35年ぶりの「真実のテスト」

クイヨルの山のてっぺんにたどり着いても、いまだマイヨ・ジョーヌ争いが終わったわけではない。例年ならパリへと向けてのんびり凱旋パレードを楽しむツール一行だが、2024年は、最後の一瞬まで気を抜くことは許されない。今大会4つ目の外国モナコと、ニースとを結ぶ最終ステージは、全長34kmの個人タイムトライアルなのだ。

最終日に個人TTが登場するのは実に35年ぶり。ツールにおける個人タイムトライアル導入90周年記念を祝うためであり、1989年大会でグレッグ・レモンが8秒差で総合をひっくり返したように……大会最終日までサスペンスをつなぎとめるため。コースを作成した競技委員長は、「1分半から2分程度の差なら逆転可能」と確信する。

2009年大会初日に別府史之&新城幸也が人生初めてのツールを走り出したのと、まったく同じ地点から、大会最後の「真実のテスト」は始まる。そこから登坂距離8kmを超えるテュルビの上りに立ち向かい、直後には、パリ〜ニースでおなじみのエズ峠の激勾配をもよじ登る。長い下りも冷静にこなさねばならないし、最終盤には地中海岸道路プロムナード・デ・ザングレ(英国人の散歩道)での平坦路とUターンもあり。

運命のフィニッシュラインは、マセナ広場に引かれる。ナポレオン1世が建設を命じたパリのエトワール凱旋門の代わりに、ナポレオン3世が整備に尽くした「街の宝石」が、第111代ツール・ド・フランス総合覇者の戴冠を見届ける。史上1回目……尽くしのこの大会では、マイヨ・ジョーヌをかたどった新たな優勝トロフィーもお目見えする。

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