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サイクル ロードレース コラム 2023年10月27日

【ツール・ド・フランス2024 ルートプレゼンテーション】ツール史上初がたくさん詰め込まれたイタリア・フィレンツェ〜ニースまでスーパーハードな3週間

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
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2024年のツール・ド・フランス ファムの4賞ジャージ

2024年のツール・ド・フランス ファムの4賞ジャージ

むしろシャンパンの産地で行われる、第9ステージ・トロワ〜トロワ区間が、マイヨ・ジョーヌ本命を大きくふるいにかけるはずだ。ぶどう畑を縫うように描かれたコースには、土の道、いわゆる「白い道」が全部で14か所・通算32km点在する!

2018年からパリ〜トゥールをスプリンターズクラシックからグラベルライドへと作り替え、2022年の第1回ツール・ド・フランス・ファムでも、同じくトロワ周辺の未舗装路を使用した開催委員会は、ついに男子ツールにも小砂利の道をねじ込んだ。たしかに単体の未舗装路自体はれまでも組み込まれてきたが、「白い道巡り」はまぎれもなくツール史上1回目。

大会2連覇中のヨナス・ヴィンゲゴーにとっても「レース中にグラベルコースを走るのは初体験」であり、1回目の休息日の前日に仕掛けられた罠を、「得るものよりも失うもののほうが多い日になりうる」と大いに警戒する。

■未舗装、風、山、標高

個人タイムトライアル2区間、平坦8区間、丘陵4区間、山岳7区間で構成された21日間のバトルでは、風もまた、総合優勝候補たちを脅かす。

1回目の休息日明けのフィニッシュ地サンタモン・モンロンと言えば、誰もが2013年大会で風の大分断を思い出すし、2回目の休息日明けには、2009年や2016年に風が吹き荒れたモンペリエ一帯を横断する。ちなみに2009年と2013年の風ステージはいずれもマーク・カヴェンディッシュがさらい取ったから、単独史上最多となるツール区間35勝目に望みがかかる。

ただ、そのカヴ当人が「あまりにハードすぎて、ショックを受けている」と告白し、昨大会のヤスペル・フィリプセンが「完走へのモチベーションを保つのが難しい大会」と語ったように……大会2週目の3回(第10・12・13ステージ)と3週目初日の第16ステージを終えると、早々にスプリンターたちの活躍の機会は閉ざされる。

一方で山の戦いは徐々にクレシェンドしていく。第11ステージで中央山塊の起伏を乗り越えたら、2週目の終わりには、ピレネーの山頂フィニッシュ2連戦へと挑みかかる。

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