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サイクル ロードレース コラム 2022年7月9日

【ツール・ド・フランス2022 レースレポート:第7ステージ】プランシュ・デ・ベル・フィーユでの怪物伝説は最新章へ 激坂グラベル制したポガチャル「僕には勝つべき理由が存在した」

ツール・ド・フランス by 福光 俊介
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いつだって勝つことにこだわる彼だけど、今回ばかりはエモーショナルな要素が存在していた。ガールフレンドで自転車選手でもあるウルスカさんがプランシュ・デ・ベル・フィーユの頂上で待っていて、両親は上りの入口で彼の走りを見守っていた。また、この日は自身によるがん研究財団が設立され、それを記念してスペシャルシューズが足を包んでいた。

「2020年にここで勝ったときのことを思い出したよ。久々の感触だ。ヨナスが僕にとって最大のライバルになりそうだね。彼は最高のクライマーの1人だし、チームも強力だ。でも、僕だってここまでうまく走れているよ」(ポガチャル)

絶対王者にライバル指名されたヴィンゲゴーは、ポガチャルに土こそつけられなかったが充実感を漂わせた。フィニッシュ直後はその場に足をついてしまうほど消耗しきっていたが、それは力を尽くした証拠である。

ポガチャルにフィニッシュ直前でかわされたヴィンゲゴー

ポガチャルにフィニッシュ直前でかわされたヴィンゲゴー

「良いクライミングができて満足しているよ。最後に追い抜かれてしまったのだけが残念だけど、僕にとって大事なのはプリモシュ(ログリッチ)とトップ3に入ったことなんだ。チーム状態が上向きであることを表しているし、この先の山岳ステージへの弾みになると思う」(ヨナス・ヴィンゲゴー)

2日前のパヴェステージで落車し左肩を痛めたプリモシュ・ログリッチ(ユンボ・ヴィスマ)も、2年前の悪夢を振り払うように上りを攻めてステージ3位。まだまだ、白い旗は挙げない。

「上出来だったと思うよ。一昨日の落車負傷は言い訳にならないと分かっている。僕はタオルを投げるつもりはない。それだけは絶対に嫌なんだ。」(プリモシュ・ログリッチ)

プランシュ・デ・ベル・フィーユを上り終えたところで、マイヨ・ジョーヌはポガチャルが着続けることになった。この地でイエローだったら...と前述したけど、今年はどうなるだろう。怪物伝説に新章を追加した勢いのまま突き進むのか。

ユンボ・ヴィスマの2人もまだまだやれると分かって、双頭体制を強化している。個人総合トップ10に4人を送り込んでいるイネオス・グレナディアーズ勢も、フランス人選手による37年ぶりのツール制覇を期待されるダヴィド・ゴデュ(グルパマ・エフデジ)とロマン・バルデ(チーム ディーエスエム)だって...。ポガチャルのレース後の言葉を借りるなら、「1秒ごとに状況が変わるのがサイクリングというスポーツ」である。

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