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サイクル ロードレース コラム 2020年8月17日

【ツール・ド・フランス2020:選手相関】1985年以来の栄冠をフランスにーー。ティボー・ピノ × ロマン・バルデ

ツール・ド・フランス by 山口 和幸
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ティボー・ピノ

ティボー・ピノ

フランス人の宿命というものが、ここフランスにはあるのだ。

英雄的存在だったイノー以来となる「強いフランス人の出現」をフランス国民はいつも待ち望んでいた。そんなときに頭角を現したのがピノ、そしてバルデだ。2選手のツール・ド・フランスにおける実績をまずは比較してみたい。

●ツール・ド・フランスでのステージ優勝回数<br>
ピノ3×バルデ3<br><br>

●マイヨジョーヌ着用日数<br>
ピノ0×バルデ0<br><br>

●山岳賞ジャージ着用日数<br>
ピノ3×バルデ5<br><br>

●新人賞ジャージ着用日数<br>
ピノ6×バルデ6<br><br>

●総合成績における最高順位<br>
ピノ3位(2014年)×バルデ2位(2016年)

2012年にピノはツール・ド・フランス初出場を果たした。山岳コースの第8ステージで、ピノが後続の大集団からわずかに逃げ切り初優勝。一躍フランスの新星となり、イノー以来の優勝を期待された。

翌2013年にはバルデがツール・ド・フランスに初出場し、いきなり総合15位に食い込んできた。一方のピノは、山岳初日となるピレネーのポルトデパイエールからの下りで足がすくんで動かなくなった。これがスピード恐怖症だった。ピノはこの年途中リタイアするのだが、その後モータースポーツなどでスピード感を養い、現在は病を克服している。

2014年はどちらも総合優勝には絡めなかったが、激しい新人賞争いを展開し、ピノがバルデを抑えて獲得した。

そして2015年、開幕前はこの2人にフランス国民の関心が集まった。しかしこの年はバルデもピノも序盤でタイムを失い、大会後半は区間勝利をねらっていく走りに切り替えざるをえなかった。期待に応えられない焦燥感がつのっていくばかりだった。

2018年の第14ステージは中央山塊にある「ジャラベールの坂」にゴールする注目の区間だった。マイヨジョーヌは第7ステージで首位に躍り出た英国のクリストファー・フルームが着用していた。この日の8km地点でバルデとピノを含む19人が第1集団を形成。総合成績の上位選手がいなかったため、フルームを擁するスカイ勢はこの逃げを容認。第1集団は区間勝利を、後続のメイン集団は総合成績をにらみながらゴールを目指した。

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