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サイクル ロードレース コラム 2018年7月3日

そのカーブの1つひとつに、戦いの歴史が刻まれている / Tour de France 2018

ツール・ド・フランス by 宮本 あさか
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ただ残念ながらトゥルマレやガリビエは、山頂のスペースが猫の額ほどしかない。当然ながら簡単にステージフィニッシュを迎えることができない。いずれもトゥルマレは2010年に、ガリビエは2011年にそれぞれ1度ずつ勝者を輩出しただけ。この点に関しては、山頂に無数のリゾートマンションが立ち並ぶアルプ・デュエズは、圧倒的に有利だった。1952年、この山が、ツール史上初めての「山頂フィニッシュ地」に選ばれた。またツール史上初めて「スタートからフィニッシュまでテレビ生中継」の試みが行われたのも、1990年大会のサンジェルヴェ~アルプ・デュエズ区間だった。

登坂距離(13.8km)や平均勾配(7.9%)や、標高(1804m)など、アルプでは大した意味を持たない。決して過小評価すべきではないが、かといって恐ろしいデータではない。むしろ人々に語り継がれてきた数字とは、1995年にマルコ・パンターニが打ち立てた最速登坂タイム36分40秒であり、なによりその「21のつづら折り」である。

極めて均等に折り重ねられた21のヘアピンカーブの1つひとつには、上から順番に1→21の数字が記されたプレートが設置してある。さらに数字の下には、ツール・ド・フランスでアルプ・デュエズ山頂に真っ先にたどり着いた選手の名が、1人ずつ書き込まれている。……いや、実はツール登場21回目に全プレートが埋まってしまったから、22回目以降は2人ずつ。たとえば2015年大会でアルプを制したティボ・ピノーは、第14番プレートで、1982年大会の区間覇者ベアト・ブルーと同居している。

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