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バスケット ボール コラム 2019年5月13日

【2018-19 B.LEAGUE NOTEBOOK 28】ダンカン対策の成功は、千葉のハーフコート・オフェンスが機能しなかった要因

B.LEAGUEコラム by 青木 崇
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【2018-19 B.LEAGUE NOTEBOOK 28】ダンカン対策の成功は、千葉のハーフコート・オフェンスが機能しなかった要因

琉球ゴールデンギングスとの激戦から中3日、実質準備できるのが2日しかない中、ルカ・パヴィチェヴィッチを筆頭にしたアルバルク東京のコーチ陣はすばらしい仕事をした。もちろん、それをしっかり遂行できる質の高い選手が揃えているからこそ、千葉ジェッツとの激戦を制しての2連覇を達成できたのである。

ファイナルが2年連続でこのマッチアップになった時、千葉のジョシュ・ダンカンは試合のカギを握る選手になると感じていた。1Q残り2分38秒からハーフタイムまで一度もベンチに下がらなかったダンカンは、プレーしていた時間帯の得失点差が+5、2Q途中に最大で+13まで数字を伸ばしている。田口成浩の3Pシュートが大当たりだったといえ、ポストプレーでもゴールに正対してからのシュートでも得点できるダンカンの存在は、コート上にいるだけでも千葉にプラスの要素をもたらしていた。それは、田口へのアシストが2本あったことでも明らかだ。

それでも、東京はダンカンの強みを消すことに成功していた。2Q8分16秒に決めたこの試合唯一のFGは、マイケル・パーカーのオフェンシブ・リバウンド後の素早いボールムーブから、左のローポストでパスをもらった直後に竹内譲次が対応する前にターンして決めたもの。パヴィチェヴィッチコーチが「とてもいい選手」と高く評価するダンカンに対して、東京はポストアップでボールをもらった瞬間にトラップで仕掛けるか、ヘルプが待ち構えている状況を作り出すことを徹底していた。

千葉は悪い流れを変えるため、ダンカンを3Q5分15秒と早めに投入。しかし、東京は竹内とビエリツァを中心にダンカンを起点する形を展開させなかった結果、4分47秒間で1本もシュートを打たせず、誘発させたターンオーバー2本がいずれも得点に結びついていた。

「ファイナルは常にこういった展開になるし、すごくフィジカルでリラックスすることなどできない試合だった。いいディフェンスができたと思うし、リバウンドやローポストの争いで相手を抑えられた。今日の勝てた理由の一つだと思う」と語ったのは、2分6秒にダンカンからスティールし、小島元基が作ったサードチャンスで3Pシュートを決めたビエリツァ。「このレギュラーシーズンで彼にちょっとやられてきたので、そこを止めたいという気持は個人的にありました」と言う竹内とのハードワークとチームメイトのサポートが、ダンカンを4本中1本のFG成功の2点に限定させたのはまちがいない。

昨季の序盤、東京はダブルチームをしないチームで話題になったことを覚えているだろうか? しかし、パヴィチェヴィッチコーチが時間の経過とともにいろいろなディフェンスをできるチームを作り上げたことは、このファイナルでダンカンへのダブルチームが効果を発揮したことでも明らか。4Qに富樫とギャビン・エドワーズの2マンゲームを止めるのに苦労したといえ、千葉の武器であるダンカンをスローダウンさせたことは、東京の勝てた理由の一つと言っていいだろう。

青木 崇

青木 崇

NBA専門誌「HOOP」の編集者からフリーのバスケットボールライターとなる。NBAファイナル、NCAAファイナル4、世界選手権などビッグイベントの取材や執筆活動を行なっている。

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