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バスケットボール コラム 2026年5月27日

【第66回関東大学バスケットボール新人戦展望】東海大と白鴎大が2強形成も、上位校の実力が拮抗するトーナメントの予感

バスケットボールコラム by 青木 崇
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昨年の決勝で白鴎大を65対56のスコアで勝った東海大は、今年3連覇を目指す。白鴎大との決勝で15点をマークした十返翔里(八王子学園八王子・2年)は、5月に行われた李相佰盃の日本代表に選ばれたが、3試合とも本来の得点力を発揮できなかった。東海大は榎木璃旺(福岡大附属大濠・1年)ら有望な新入生たちがいるとはいえ、十返がスコアラーとしてチームを牽引できるか重要になってくる。

ガード陣に比べると、フロントラインの層は薄い。大田恭瑛(国際アート&デザイン大学校高等課程・2年)、清水祥敬(中部大第一・1年)、サントス・マノエル・ハジメ(福岡大附属大濠・1年)の奮闘はチームの成功に欠かせない。留学生がいるチームに対するディフェンスは、この3人をチームメイトたちがどうサポートするかにかかってくる。

東海大の対抗勢力になると予想できる白鴎大は、オカプ・チネドゥ(高山西・1年)がスプリングトーナメントでペイント内の得点源になるなど、上々の大学デビューを飾った。故障離脱していたネブフィ・ケルビン・シェミリー(開志国際・2年)が戦列復帰となれば、内田悠介(延岡学園・2年)をストレッチ4に専念させられる状況になるため、白鴎大のフロントラインはより強力になりうる。

ガード陣では、高校時代からディフェンダーとして評価されていた八田滉仁(福岡第一・2年)、シュート力とゲームメイクが持ち味の小田嶌秋斗(仙台大附属明成・1年)、オールラウンダーの村上敬之丞(福岡大附属大濠・1年)、U18代表候補のトンプソン・ヨセフ・ハサン(福岡第一・1年)とタレントが揃う。戦力面では優勝候補の一角と言える白鴎大だが、大東文化大と山梨学院大の勝者と対戦する準々決勝は最初のヤマ場になりそうだ。

昨年3位の中央大は、平原侑真(八王子学園八王子・2年)と入野英幸(東海大付属諏訪・2年)のガード陣がチームを牽引する。平原と入野はシュート力だけでなく、プレーメーカーとしてオフェンスを遂行するうえで非常に重要な存在だ。脇役ながらもスプリングトーナメントで先発していた三谷拓夢(土浦日本大・2年)は、得点面で貢献する機会が増えるとチームの勢いが増す。

フロントラインは堀井大河(北陸・1年)、金子ケネス森都(サンロッカーズ渋谷U18・1年)、黒髪安時(東京成徳大・2年)の奮闘に期待。特に荻野大祐コーチは身体能力の高い金子をダイヤの原石と見ており、新人戦で飛躍の第一歩を記せるかが楽しみな選手である。

この秋に1部復帰を目指す昨年4位の筑波大は、スプリングトーナメントでベスト16という結果に終わった。中央大に敗れたとはいえ、ポイントガードの金山颯(尽誠学園・1年)が8点、9リバウンド、3アシストとチームにインパクトをもたらした。清水脩真(開志国際・2年)のバックアップとして試合に出ることになるが、非凡なオフェンス能力とルースボール争いでの強さを理由に、長い出場時間を得る可能性は高い。

高田将吾(福岡大附属大濠・2年)がシュート力を武器に得点源となり、井伊拓海(サンロッカーズ渋谷U18・2年)と勝又絆(福岡大附属大濠・2年)がインサイドで奮闘することが、勝利のカギを握る。留学生をどう抑えるかを考慮すると、3回戦の対戦が濃厚な日本大戦は、選手層の底上げにつなげる試合にしたいところだ。日本大については、ポイントガードの村田桂次郎(國學院久我山・2年)が、自身とチームメイトの得点機会をクリエイトできるかに注目したい。

今年は2回戦で明治大対拓殖大戦があるなど、上位進出の可能性があるチームが早い段階で対戦する組み合わせとなった。明治大は湧川裕斗と見竹怜(福岡大付属大濠・2年)がスプリングトーナメントで故障を抱えた状態でプレー。2人がいい状態で新人戦に臨めない可能性があるのに対し、拓殖大はエクプ・ハロルド・アズカ(鳥取城北・1年)が入学。インサイドだけでなく、3Pシュートも決められるアズカに対し、明治大がディフェンスでスローダウンできるかが重要なポイントになるだろう。

3回戦で実現しそうな好カードは日本体育大対早稲田大戦。早稲田大の松本秦(洛南・2年)は大学バスケットボール界屈指の得点力に加え、高確率で3Pショットを決められる。日本体育大がアップテンポな試合をするチームだけに、松本の大量得点次第で早稲田大にも十分勝機あり。日本体育大は、スプリングトーナメント決勝戦の重要局面で3Pショットを決めた宇田ザイオン(福岡第一・2年)のステップアップに期待したい。

上位候補以外にも、今大会には注目すべきタレントが多い。専修大の古山幸聖(桐光学園・2年)、大東文化大の和田拓磨(北陸・2年)、神奈川大の三村デールアンソニー(日本航空・2年)、江戸川大の小野恵富(長狭・2年)の名前をあげておく。

戦力が揃っている印象を持つ東海大と白鴎大は、2強として昨年同様に決勝まで勝ち上がることが十分に考えられる。その一方で、新人戦は大学での経験が浅い下級生たちによる一発勝負だけに、ベスト8まで勝ち上がった全チームに優勝のチャンスがあると見るべきだろう。

文:青木崇

青木 崇

青木 崇

NBA専門誌「HOOP」の編集者からフリーのバスケットボールライターとなる。NBAファイナル、NCAAファイナル4、世界選手権などビッグイベントの取材や執筆活動を行なっている。

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